ドルカナダ、下値固めの時間帯か

2022/05/23 08:38

テクニカル・ポイント

【注目メルクマール】引き続きDMI(方向性指数)の動向
【見通し①】「+DI>-DI乖離拡大に変化」なら、「1.30000カナダドル」付近までの上昇
【見通し②】「-DI>+DIのさらなる乖離拡大」なら、「1.27500カナダドル」付近までの下押し
【目先の“主戦場”(コアレンジ)】「1.27500~1.30000カナダドル」

ドルカナダ・日足チャート

16日の当レポート(『ドルカナダの日足&月足チャート考察』)で記載した米ドル/カナダドル(以下、ドルカナダ)。足もとでは、同レポート[見通し②]において下値メド予想値とした「1.28150カナダドル」(上図Ⓑ緑色線)を一時割り込む水準まで下落し、その後は同レート付近で揉み合う相場付きとなっています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方で推移していること、3) ローソク足が青色雲(=サポート帯、先行スパン)の中で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)で僅かながら-DI>+DIとなり、ADXが低位置での推移となっている(上図青色点線丸印)ことから、ドルカナダ・日足チャートは、次の上昇トレンドに向けて下値固めをするチャート形状であると判断します。

また、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに向かって収縮する“スクイーズ”となっていることから、現在のドルカナダ相場の力を溜め込む時間帯と言えそうです。

注目すべきメルクマールは・・・引き続きDMI(方向性指数、上図黄色矢印)の動向。

筆者が予想する今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)


[見通し①]
これからの時間にかけて、「+DI>-DIの乖離拡大に変化」した場合は、「下値固め完了」→「反発フロー」となる可能性も。当該ケースでは、「ADXの上昇」や「SARの買いサインへの転換」も伴いながら、BB・+2σラインをやや下回る水準である「1.30000カナダドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇もあり得そうです。

[見通し②]
一方で、「-DI>+DIのさらなる乖離拡大」となった場合は、「下押し圧力強化」→「もう一段の下押し」となる可能性も。当該ケースでは、「ADXの上昇」や「遅行スパンのローソク足接近」も伴いながら、青色雲の下辺である先行2スパンを基準とする「1.27500カナダドル」(上図Ⓑ’水色線)付近までの下押しとなりそうです。ただし、現状では青色雲が厚い状態(=下値しっかり)となっていることから、下値余地は限定的と見て良さそうです。


上記見通し①および②を概括すると、当面のドルカナダは下値しっかりの相場付きとなりそうです。よって、目先は「1.27500~1.30000カナダドル」が“主戦場”(コアレンジ)になると予想し、当該レンジに買い・トラリピを仕掛けるのも一案でしょう。

ドルカナダのトレード戦略については、16日のレポートに記載した月足チャート主体の中長期スパンのもの(=トラリピ Half&Half戦略)を土台としつつ、上記アイデアについては追加的・補完的な積極戦略の一つとして参考にしていただければ幸いです。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず


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