メキシコペソ/円、『6.5』突破となるか

2022/05/18 09:32

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】「6.500円」を上抜け突破するか否か
【見通し①】上抜け突破なら、「7.000円」付近までの上昇を想定
【見通し②】上値抑制なら、「6.250円」付近までの下押しもあり得そう
【チャート形状】三角保ち合い・上昇三角形型

(図1)

メキシコペソ/円・日足チャート

ここもと、往って来いの相場付きとなっているメキシコペソ/円。足もとではもう一段の上値切り上げを模索する時間帯となっています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足のやや上方にあること、3) ローソク足の下方に分厚い形状の青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で、ADX・+DI・-DIが収斂状態となっている(図1赤色点線丸印)ことから、メキシコペソ/円・日足チャートは、下値しっかりの相場付き継続を示唆するチャート形状であると判断します。

その他メルクマールでは、3月後半を起点に、下値切り上げかつ上値抑制の『三角保ち合い(もちあい)・上昇三角形型』(上図黒色線)のチャート形状となっています。同形状のイメージ図は以下の通りです。

(図2)

三角保ち合い・上昇三角形型

一般的に、ローソク足(図2青色線)が下方から入り込み(=旗の竿[ポール])、下値切り上げライン(=下値支持線)と上値抑制ライン(=上値抵抗線)を結んだ形状が図2のような形状(=三角形)となった場合、ローソク足が上値抵抗線を突破(図2黄色矢印)したケースでは「保ち合い上放れ」→「上昇モメンタムの強まり」となる蓋然性(がいぜんせい)が高いと考えられています。


これらを踏まえた上で、目先注目すべきポイントは・・・BB(ボリンジャーバンド)・+2σライン、および『三角保ち合い・上昇三角形型』の上値抵抗線の基準値となっている「6.500円」(図1黄色矢印および黒色線)をローソク足が上抜け突破するか否か。

この「6.500円」については、月足チャートレベルでの高安レート(高値:「8.720円」[14年11月]、安値:「4.221円」[20年4月]を結んだFR(フィボナッチ・リトレースメント)・50.0%水準、いわゆる“半値戻し”水準と近似値となっていることから、メキシコペソ/円にとっての重要な分水嶺(ぶんすいれい)と見て良いでしょう。

筆者が予想する今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)


[見通し①]
これからの時間にかけて、「6.500円」を終値ベースで上抜け突破した場合は、「上値抵抗線突破」→「もう一段の上値切り上げ」となりそうです。当該ケースでは、「+DI>-DIの乖離拡大」や「BB・±2σラインの拡張(エクスパンション)」を伴いながら、心理的な重要水準である「7.000円」付近までの上昇を想定すべきでしょう。この「7.000円」については、上述した高安レートを結ぶFR・61.8%水準と近似値となっていることから、テクニカル的にも重要な水準であると捉えるべきでしょう。

[見通し②]
一方で、「6.500円」付近で上値を抑制(=上抜け突破失敗)された場合は、「三角保ち合い継続」→「一旦の下押し」となりそうです。当該ケースでは、「(約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す)21日MA(≒6.378円)割れ」や「ADX≒+DI≒-DIの継続」も伴いながら、BB・-2σラインおよび、『三角保ち合い・上昇三角形型』の下値支持線を基準とする「6.250円」(上図Ⓐ水色線)付近までの下押しもあり得そうです。ただし、現状では青色雲が分厚い形状(=強い下値サポート帯)となっていることから、下値余地は限定的となりそうです。


上記見通し①および②を概括すると、メキシコペソ/円は当面下値しっかりかつ上値トライの相場付きが想定されることから、「押し目買い」ないしは「打診買い」が奏功しそうです。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず


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