米ドル/円、当面のコアレンジは?

2022/01/28 09:36

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】BB・+1σライン(≒115.580円)を上抜け突破するか否か
【見通し①】上抜け突破なら、「116.300円」付近までの上昇を想定
【見通し②】上値抑制なら、「113.400円」付近までの下押しも
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「113.400~116.300円」

米ドル/円・日足チャート

25-26日に行われた米FOMC会合結果およびパウエルFRB議長会見でのタカ派発言、さらには昨日発表された米10-12月期GDP速報値の好結果もあり、米ドルが主要通貨に対して強含む動きとなっており、米ドル/円は足もとでは115円台を回復/突破しています。

■ファンダメンタルズ材料詳細については、本日の『ファンダメ・ポイント』([米GDPは6.9%、好調は見かけ倒し?])および『デイリーフラッシュ』([米PCEデフレーター発表、米ドル高は一段と進むか⁉])をご覧ください。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態であること、3) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに対してパラレルとなっていること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)でADX、+DI、-DIが収斂(しゅうれん)する形(上図青色点線丸印)となっていることから、米ドル/円・日足チャートはレンジ相場継続を示唆するチャート形状であると判断します。

目先の注目ポイントは、BB・+1σライン(≒115.580円、上図黄色矢印および黒色線)を上抜け突破するか否か。

筆者が予想する、今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)


[見通し①]
これからの時間にかけて、BB・+1σラインを終値ベースで上抜け突破した場合は、もう一段の上値トライとなりそうです。当該ケースでは、「+DI>-DIの乖離拡大」も伴いながら、BB・+2σライン(≒116.300円、上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇を想定すべきでしょう。

[見通し②]
一方で、BB・+1σライン付近で上値を抑制された場合は、「上値抵抗圧力の増大」→「一旦の下押し」となりそうです。当該ケースでは、「-DI>+DIの乖離拡大」および「21日MA割れ」も伴いながら、BB・-2σライン(≒113.400円、上図Ⓑ水色線)付近までの下押しもあり得そうです。


上記見通し①および②を概括すると、当面の米ドル/円は、下値メド:BB・-2σライン、上値メド:BB・+2σラインをメドとする「113.400~116.300円」を“主戦場”(コアレンジ)とするレンジワーク主体の相場付きとなりそうです。よって、当該レンジに「買い・トラリピ」を仕掛けるのも一案と言えるでしょう。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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