カナダドル/円、下値重要線に接近!

2022/01/25 09:24

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】BB・-2σライン(≒89.690円)が下値支持線として機能するか否か
【見通し①】同ラインで下値支持なら、「92.500円」付近までの上昇フローも
【見通し②】同ライン割れなら、「87.500円」付近までの下押しも視野
【注目材料】26日(水)のBOC(カナダ中銀)会合結果

カナダドル/円・日足チャート

今月12日に直近高値となる「92.170円」を付けた後、徐々に下値を切り下げる相場付きとなっているカナダドル/円。足もとでは、下値重要線に迫る動きとなっています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足のやや上方にあること、3) ローソク足が薄い形状の青色雲(=先行スパン、サポート帯)の中に入り込んでいること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、ADXが右肩下がり推移になりつつある(上図青色点線丸印)ことから、カナダドル/円・日足チャートは、「上昇トレンド一服」→「下値固めの時間帯」を示唆するチャート形状であると判断します。

足もとにおける注目ポイントは、BB(ボリンジャーバンド)・-2σライン(≒89.690円、上図黄色矢印および黒色線)が下値支持線として機能するか否か。

筆者が予想する、今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)


[見通し①]
これからの時間にかけて、BB・-2σラインが下値支持線として機能した場合は、「下値固め」→「反発フロー」となる可能性も。当該ケースでは、「-DI>+DIの乖離縮小」や「SARの買いサインへの転換」、さらには「BB・+2σライン超え」も伴いながら、12日に付けた高値を若干上回る水準である「92.500円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇フローもあり得そうです。

[見通し②]
一方で、ローソク足が終値ベースでBB・-2σラインを割り込んだ場合は、「下値支持線割れ」→「もう一段の下押し」となる可能性も。当該ケースでは、「-DI>+DIの乖離拡大」や「遅行スパンの“逆転”」、さらには「先行2スパン割れ」も伴いながら、昨年12月20日に付けた直近安値を基準とする「87.500円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しとなることも視野に入れるべきでしょう。


上記見通し①および②を概括すると、足もとにおける下値重要線と見なすBB・-2σラインについては、青色雲の下辺である先行2スパンと近似値であることから、両メルクマールはカナダドル/円にとっての重要な“上下分水嶺”と捉えて良さそうです。

また、マーケット参加者の一部では、日本時間26日(水)24時のBOC(カナダ中銀)会合において、利上げを実施する可能性について取り沙汰されていることから、同会合の結果や今後の見通しが足もとにおけるカナダドル/円の動意となりそうです。

■ファンダメンタルズ材料詳細については、24日の『ウィークリー・アウトルック』([米金融政策とリスクオン/オフ])もご覧ください。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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