豪ドル/円、「80円割れ」成否がポイント

2021/12/02 09:10

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】心理的水準である「80.000円」割れとなるか否か
【見通し①】同水準割れなら、「78.798円」付近までの下落も想定
【見通し②】同水準下値支持なら、「82.500円」付近までの戻りも視野

豪ドル/円・日足チャート

先月22日の当レポート(『豪ドル/円、感謝祭で一旦のボトム形成となるか』)において、豪ドル/円の注目ポイントとして記載した「先行2スパン(≒82.500円)での下値サポート成否」ですが、先月26日のいわゆる“オミクロン・ショック”に伴うリスク回避フローもあり、同スパンを大きく割り込む動きとなっています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足を下抜ける“逆転”となっていること、3) ローソク足が赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)の下方にあること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、ADXが右肩上がり推移になっている(上図青色点線丸印)ことから、豪ドル/円・日足チャートは、下降トレンド継続を示すチャート形状であると判断します。

足もとの注目ポイントは、心理的水準である「80.000円」(上図黄色矢印および黒色線)割れとなるか否か。

筆者が予想する、今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)


[見通し①]
これからの時間にかけて、「80.000円」を終値ベースで割り込んだ場合は、「心理的水準割れ」→「もう一段の下押しフロー」となりそうです。当該ケースでは、“下降バンドウォーク”も伴いながら、9月22日に付けた安値レートである「78.798円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの下落を想定すべきでしょう。

[見通し②]
一方で、「80.000円」でローソク足が下値支持された場合は、「下値固め」→「一旦戻りフロー」となりそうです。当該ケースでは、“下降バンドウォーク崩れ”も伴いながら、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒82.500円、上図Ⓑ緑色線)付近までの戻りも視野に入れるべきでしょう。


上記見通し①および②を念頭に置きながら、金融市場では引き続き外的要因である新型コロナウイルスのオミクロン株に対する警戒感の強弱が動意となる相場付きとなりそうです。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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