カナダドル/円、足もと注目ポイントは?

2021/11/30 09:29

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】先行2スパン(≒88.950円)で下値サポートされるか否か
【見通し①】同スパン下値支持なら、再度「90.700円」付近までの戻りとなりそう
【見通し②】同スパン割れなら、「87.840円」付近までの下押しも視野

カナダドル/円・日足チャート

先週26日のいわゆる「オミクロン・ショック」により、一時的に青色雲の下辺である先行2スパンを下抜けしたカナダドル/円。足もとでは、同スパンを意識しつつ、ローソク足が再度青色雲の中を推移する動きとなっています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を下放れる“逆転”となっていること、3) 上述の通り、ローソク足が青色雲(=サポート帯、先行スパン)の中に入り込んでいること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIの乖離が拡大し、ADXが横向き推移となっている(上図青色点線丸印)ことから、カナダドル/円・日足チャートは、下降トレンド序盤を示すチャート形状であると判断します。

目先の注目ポイントは、上述した先行2スパン(≒88.950円、上図黄色矢印)でローソク足が下値サポートされるか否か。

筆者が予想する、今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)


[見通し①]
これからの時間にかけて、先行2スパンがローソク足の下値支持線となり得た場合は、「下値固め」→「一旦反発フローの起点」となる可能性も。当該ケースでは、「-DI>+DIの乖離縮小」および「青色雲の上辺である先行1スパン(≒90.000円)超え」も伴いながら、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒90.700円、上図Ⓐ緑色線)付近までの戻りとなりそうです。

[見通し②]
一方、先行2スパンをローソク足が終値ベースで下回った場合は、「下値支持線割れ」→「もう一段の下押し」となる可能性も。当該ケースでは、「-DI>+DIのさらなる乖離拡大」および「ADXの右肩上がり推移」も伴いながら、直近高安レート(安値:84.659円[8/20]、高値:92.997円[10/21])を結んだFR(フィボナッチ・リトレースメント)・61.8%押し水準である「87.840円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しも視野に入れるべきでしょう。


上記見通し①および②において、目先の注目ポイントとして記載した先行2スパンについては、上述した直近高安レートを結んだFR・50.0%押し水準、いわゆる“半値押し”水準と概ね一致することから、足もとのカナダドル/円における「重要な分水嶺(ぶんすいれい)」と捉えるべきでしょう。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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