米ドル/円、三角保ち合い継続か

2021/09/15 09:11

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】BB・-2σライン(≒109.520円)を下抜け突破するか否か
【見通し①】同ライン下抜け突破なら、「109.000円」付近までの下落
【見通し②-1】同ラインで下値固めなら、「110.230円」付近までの戻り
【見通し②-2】「110.230円」突破なら、「111.000円」付近までの上昇
【見通し③】BB・±2σラインで下値支持かつ上値抑制なら、「109.520~110.230円」を“主戦場”(コアレンジ)とするレンジワーク

米ドル/円・日足チャート

8日の当レポート(『米ドル/円、保ち合い放れとなるか』)で記載した米ドル/円。昨日発表された米8月CPI(消費者物価指数)数値が市場予想を下回る結果となったこともあり、「インフレ圧力の鈍化予測」→「テーパリング観測の後退」→「米長期金利低下」→「米ドル売り」の流れとなり、米ドル/円も一旦「109.513円」まで下押しする動きとなっています。

※ファンダメンタルズ材料詳細については、本日の『ファンダメ・ポイント』([米CPI上昇率は鈍化、長期金利は小幅低下])をご覧ください。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足に絡み合う状態であること、3)パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、4) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに対して収縮する“スクイーズ”となっていること、そして、5) DMI(方向性指数)で、-DI>+DIとなり、ADXが低位置で推移している(上図青色点線丸印)ことから、米ドル/円・日足チャートでは、上方硬直性を伴うレンジ相場であると判断します。

目先の注目ポイントは、BB・-2σライン(≒109.520円、上図B)をローソク足が下抜け突破するか否か。

筆者が予想する、今後の見通しは以下の通りです。(見通し①~③)


[見通し①]
これからの時間にかけて、仮にBB・-2σラインをローソク足が終値ベースで下抜け突破した場合は、「下値支持線割れ」→「もう一段の下値トライ」となりそうです。同ラインは、ここもとの下値切り上げポイントを結んだ『三角保ち合い・ペナント型』(上図水色線)の下値支持線と近似値となっていることから、「同ライン下抜け突破」→「保ち合い下放れ」ともなり得ます。よって、そのケースでは、遅行スパンの“逆転”も伴いながら、心理的水準である「109.000円」(上図緑色線)付近までの下落となりそうです。

[見通し②-1]
一方で、ローソク足がBB・-2σラインで下値をサポートされる動きとなった場合は、「一旦の下値固め」→「小反発フロー」となりそうです。そのケースでは、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒109.875円)超えも伴いながら、BB・+2σライン(≒110.230円、上図A)付近までの戻りとなりそうです。

[見通し②-2]
上述したBB・+2σラインは、ここもとの上値切り下げポイントを結んだ『三角保ち合い・ペナント型』(上図水色線)の上値抵抗線と近似値となっていることから、「同ライン上抜け突破」→「保ち合い上放れ」ともなり得ます。よって、そのケースでは、遅行スパンの“好転”も伴いながら、心理的水準である「111.000円」(上図赤色線)付近までの上昇となりそうです。

[見通し③]
そんな中、上記見通し①および②で記載したBB・±2σラインで「下値支持」かつ「上値抑制」となった場合は、「『三角保ち合い・ペナント型』の継続」→「往って来い相場の継続」となりそうです。「次週21-22日の米FOMCまでは様子見」とのスタンスを取るマーケット参加者も予想されることから、当面の米ドル/円は狭いレンジ内での動きとなる可能性も。そのケースでは、BB・±2σライン内を基準とする「109.520~110.230円」を“主戦場”(コアレンジ)とするレンジワーク主体の動きとなりそうです。

上記見通し①~③につき、今後の米ドル/円におけるトレードアイデアの一助となれば幸いです。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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