ユーロ/英ポンド、上値抑制シグナルが出現か

2021/08/24 09:34

テクニカル・ポイント

【注目メルクマール】21日エンベロープ(乖離率:1%、2%)とスローストキャスティクス
【見通し】「21日MAないしは+1%乖離線での頭打ち」および「デッド・クロス示現」なら、「0.84300ポンド」付近までの下押しフローとなりそう
【留意点】逆張りオシレーター系指標特有の“フェイク(ダマし)”

ユーロ/英ポンド・21日エンベロープ+スローストキャスティクス

今月10日に直近安値となる「0.84486ポンド」を付けた後、反発フローとなっていたユーロ/英ポンドですが、足もとでは一旦上値を抑制するシグナルが出現しつつあります。

上図にあるユーロ/英ポンド21日エンベロープ(乖離率:1.00%2.00%)とスローストキャスティクス(以下、SSTC)のアナロジー(類比)分析をすると、以下のような傾向・パターンが見て取れます。


① 21日MA(移動平均線)が横向き、ないしは右肩下がりの局面において、ローソク足が21日MA(移動平均線)ないしは+1%乖離線に接近したケース(上図黄色丸印)では、一時的なオーバーシュートが見られるものの、「一旦の頭打ち」→「下押しフロー」となっている。

② ①の局面(=21日MAの動向)におけるSSTCで、構成する2本の線が「買われ過ぎ」を示唆する80%ライン付近で交差した後、右肩下がりとなる“デッド・クロス”が示現(上図赤色丸印)したケースでは、一時的なオーバーシュートが見られるものの、「一旦の頭打ち」→「下押しフロー」となっている。


本稿執筆(24日午前9時)時点のユーロ/英ポンドにおける上記2つのメルクマールを確認すると、a) 21日MAが横向きの状態で、b) ローソク足が+1%乖離線付近で推移(上図青色点線丸印)し、同時に、c) SSTCを構成する2本の線が80%ライン付近で交差している状態(上図赤色点線丸印)であることが視認できます。

よって、今後、上述したc)のSSTCがさらに右肩下がりとなる“デッド・クロス”が示現した場合は、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAを基準とする「0.85000ポンド」割れを伴いながら、-1%乖離線(≒0.84300ポンド、上図黄色矢印)付近までの下押しフローとなりそうです。

昨日記載したメキシコペソ/円(『メキシコペソ/円、押し目買いがワークするか』)と同様、逆張りオシレーター系指標に特有の“フェイク(ダマし)”には十分留意しながら、「打診売り」や「戻り売り」をベースとするトレード方針を取るのも一案でしょう。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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