メキシコペソ/円、押し目買いがワークするか

2021/08/23 09:25

テクニカル・ポイント

【注目メルクマール】21日エンベロープ(乖離率:1%、2%)とスローストキャスティクス
【見通し】「-2%乖離線での下値固め」および「ゴールデン・クロス」なら、「5.590円」付近までの上昇も
【留意点】逆張りオシレーター系指標特有の“フェイク(ダマし)”

メキシコペソ/円・21日エンベロープ+スローストキャスティクス

9日の当レポート(『メキシコペソ/円、三角保ち合い・ペナント型を形成中』)で記載したメキシコペソ/円ですが、足もとでは「保ち合い下放れ」と捉えることができるチャート形状となっています。

※ファンダメンタルズ材料については、本日の『デイリーフラッシュ』([豪ドル:豪景気の先行き懸念から軟調に推移か])をご覧ください。

そんな中、下値メドを勘案するメルクマールとして、上図にある21日エンベロープ(乖離率:1.00%2.00%)とスローストキャスティクス(以下、SSTC)を見てみると、以下のような傾向・パターンが確認できます。


① 21日MA(移動平均線)が横向き、ないしはやや右肩下がりの局面において、ローソク足が-2%乖離線に接近、ないしはアンダーシュートしたケース(上図黄色丸印)では、その後「-2%乖離線付近での下値固め」→「+2%乖離線、あるいは+1%乖離線付近までの反発フロー」となっている。

SSTCを構成する2本の線が「売られ過ぎ」を示唆する20%ライン付近で交差した後、右肩上がりとなる“ゴールデン・クロス”が示現(上図水色丸印)したケースでは、①と同様、「-2%乖離線付近での下値固め」→「+2%乖離線、あるいは+1%乖離線付近までの反発フロー」となっている。


本稿執筆(23日午前9時)時点のメキシコペソ/円における上記2つのメルクマールを確認すると、a) 21日MAがやや右肩下がりの状態で、b) ローソク足が-2%乖離線付近で推移(上図赤色点線丸印)し、同時に、c) SSTCを構成する2本の線が20%ライン付近で交差しつつある(上図青色点線丸印)ことが視認できます。

よって、今後、上述したc)のSSTCが交差した後に右肩上がりとなる“ゴールデン・クロス”が示現した場合は、心理的水準である「5.500円」(上図水色線)超えを伴いながら、+2%乖離線を基準とする「5.590円」(上図黄色矢印)付近までの上昇フローとなりそうです。

逆張りオシレーター系指標に特有の“フェイク(ダマし)”には十分留意し、適宜ストップロスを設定することも視野に入れつつ、これからの時間のメキシコペソ/円は、「打診買い」ないしは「押し目買い」をしてみるのも一案でしょう。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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