米ドル/円、当面レンジワークが継続しそう

2021/08/20 09:25

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】21日MA(≒109.850円)を上抜け突破するか否か
【見通し①】上抜け突破なら、「110.730円」付近までの戻り(=上昇)
【見通し②】上値抑制なら、「109.000円」付近までの下押し(=下落)
【総合判断】「109.000~110.730円」を“往って来い”となるレンジワークが継続しそう

米ドル/円・日足チャート

16日の当レポート(『米ドル/円、方向性を模索する時間帯』)で記載した米ドル/円ですが、本稿執筆(20日午前9時)時点においても、引き続き上下方向性を模索する相場付きとなっています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) BB・±1σおよびBB・±2σラインが21日MAに対しパラレルとなっていること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)でADXが右肩下がりとなり、+DI>-DIとなっている(上図赤色点線丸印)ことから、米ドル/円・日足チャートでは、レンジ相場を形成する中での戻りの時間帯であると判断します。

目先の注目ポイントは、21日MA(≒109.850円、上図黄色矢印)をローソク足が上抜け突破するか否か。

各メルクマールを主軸とする見通し①および②につき、以下をご確認ください。

[見通し①]
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同MAを終値ベースで上抜け突破した場合は、「現在レート>約1カ月間における市場参加者の平均コスト」→「買い方フェイバー(優勢)/売り方アゲインスト(劣勢)」→「上昇モメンタムの強まり」となりそうです。そのケースでは、心理的水準である「110.000円」およびBB・+1σライン(≒110.300円)超えも伴いつつ、BB・+2σライン(≒110.730円、上図①)付近までの戻り(=上昇)となりそうです。

[見通し②]
一方で、ローソク足が同MAで上値を抑制される動きとなった場合は、「上値抵抗圧力の増大」→「下値切り下げ」となりそうです。そのケースでは、BB・-1σライン(≒109.410円)割れを伴いつつ、BB・-2σライン(≒109.000円、上図②)付近までの下押し(=下落)となりそうです。


米ドル/円の各メルクマールを概括すると、当面は上下の方向性やその動意を探る時間帯が継続しそうです。よって、上記見通し①②より、当面の米ドル/円は引き続きBB・±2σライン内のゾーン(≒109.000~110.730円、上図黄色四角枠)を“往って来い”となるレンジワーク主体の相場展開になると予想します。

※ファンダメンタルズ材料については、本日の『デイリーフラッシュ』([RBNZ(NZ中銀)総裁は利上げに前向きな姿勢])をご覧ください。

執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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