豪ドル/NZドル、あや戻しの時間帯か

2021/08/19 09:22

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】21日MA(≒1.05160NZドル)を上抜け突破するか否か
【見通し①】同MA上抜け突破なら、「1.06000NZドル」付近まで戻る可能性も
【見通し②】同MA上値抑制なら、「1.04320NZドル」付近までの下押しを想定

豪ドル/NZドル・日足チャート

17日に直近安値となる「1.04184NZドル」を付けた後、反発フローとなっている豪ドル/NZドル。足もとでは、通貨の相対的力学関係で「豪ドル>NZドル」となっていることがその反発フローの要因となっています。

※豪ドル/円およびNZドル/円のテクニカル分析については、『豪ドル/円、「80.000円」割れが示現するか』(17日)および『NZドル/円、下値固めの時間帯か』(18日)をご覧ください。

※ファンダメンタルズ材料詳細については、本日の『デイリーフラッシュ』([豪ドルは雇用統計が材料に⁉])をご覧ください。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) ローソク足の上方に赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、4) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに対してパラレルとなっていること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、ADXが横向き推移となっている(上図青色点線丸印)ことから、豪ドル/NZドル・日足チャートでは、下降トレンド形成時におけるあや戻しの時間帯であると判断します。(※あや戻し:下落基調にある相場が一時的に少し上昇すること。)

目先の注目ポイントは、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒1.05160NZドル※、上図黄色矢印)を上抜け突破するか否か。(※終値ベース判断。本稿執筆[19日午前9時]時点では上抜けが示現。)

各メルクマールを主軸とする見通しについては、以下の2通りと予想します。

[見通し①]
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同MAを終値ベースで上抜け突破した場合は、「上値抵抗線突破」→「もう一段の上値切り上げ」となりそうです。そのケースでは、BB・+1σライン(≒1.05580NZドル)超えも伴いつつ、BB・+2σライン(≒1.06000NZドル、上図Ⓐ)付近までの戻り(=上昇/反発)となる可能性も。ただし、現時点における赤色雲の上下辺(先行1・2スパン)に比較的大きな乖離(=強い抵抗帯)があることから、その戻りは限定的であると予想します。

[見通し②]
一方で、ローソク足が同MAで上値を抑制される動きとなった場合は、「上値抵抗圧力の増大」→「再度下値切り下げ」となりそうです。そのケースでは、BB・-1σライン(≒1.04730NZドル)割れを伴いつつ、BB・-2σライン(≒1.04320NZドル、上図Ⓑ)付近までの下押し(=下落/反落)を想定すべきでしょう。


以下は、筆者のアナロジー(類比)分析をベースとする見通しですが、上述の通り、現時点では赤色雲の上下辺(先行1・2スパン)に比較的大きな乖離があることから、その「分厚い抵抗帯」を突破するには相当のエネルギーが必要であると考えます。よって、上記[見通し②]の蓋然性が高いと予想します。

以上を概括すると、豪ドル/NZドルの短期トレードアイデアとしては「戻り売り」方針がワークしそうです。ただし、タイムフレームを週足チャートに変更した場合は別の見方も可能であるため、自身の投資スパンやリスク許容度に応じて使い分けるのも一案と言えるでしょう。

その詳細につきましては、19日(木)の『M2TV・マーケットView虎視眈眈』([NZドル、豪ドルの見通しと8月後半相場の留意点])もご覧いただくようお願いいたします。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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