豪ドル/円、「80.000円」割れが示現するか

2021/08/17 09:22

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】心理的下値水準である「80.000円」割れとなるか否か
【見通し1】同水準割れ回避なら、「81.000円」付近までの戻りを想定
【見通し2】同水準割れなら、「79.438円」付近までの下落フローとなりそう

豪ドル/円・日足チャート

先月30日の当レポート(『豪ドル/円、“鬼門”の8月相場となるか』)で記載した豪ドル/円ですが、足もとでは、心理的下値水準である「80.000円」(上図緑色線)を意識する相場付きとなっています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに対して拡張する“エクスパンション”になりつつあること、4) ローソク足の上方に赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、5) DMI(方向性指数)でADXが低位置にあり、-DI>+DIの乖離が拡大しつつある(上図青色点線丸印)ことから、豪ドル/円・日足チャートでは、下降トレンド再開に向けた準備の時間帯であると判断します。

喫緊の注目ポイントは、上述した心理的下値水準である「80.000円」をローソク足が下回るか否か。(上図黄色矢印)

これからの時間にかけて、仮に同水準割れが回避された場合は、引き続き「心理的下値水準でのサポート継続」→「一旦の反発フロー」となりそうです。そのケースでは、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAを基準とする「81.000円」付近までの戻りを想定すべきでしょう。ただし、現時点では、赤色雲の上下辺に比較的大きな乖離(=強い抵抗帯)があることから、その上値は限定的と捉えて良さそうです。

一方で、ローソク足が終値ベースで同水準を下回った場合は、「心理的下値水準割れ」→「下降モメンタムの強まり」のトリガーとなり得そうです。そのケースでは、直近の高安レート(安値:73.129円[20/10/30]、高値:85.747円[21/5/10])を基点とするFR(フィボナッチ・リトレースメント)・50.0%押し水準、いわゆる“半値押し”水準である「79.438円」(上図青色線)付近までの下落フローとなりそうです。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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