豪ドル/円、「80.000円」で下値サポートされるか

2021/09/16 09:00

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】心理的水準である「80.000円」で下値サポートされるか否か
【見通し①】同レート割れなら、「78.730円」付近までの下押し
【見通し②】同レート下値サポートなら、「81.940円」付近までの戻り
【見通し③】±1%乖離線での上値抑制/下値サポートなら、「79.570~81.140円」を“主戦場”とするレンジワーク

豪ドル/円・21日エンベロープ+DMI

7日の当レポート(『豪ドル/円、RBA会合が動意となるか』)において、豪ドル/円の注目ポイントとして記載した「ローソク足の+2%乖離線突破成否」。3日に直近高値となる「81.959円」を付けた後、徐々に「上値抑制圧力の増大」(上図黄色丸印)→「一旦の下押しフロー」となり、足もとでは約1カ月における市場参加者の平均コストを示す21日MA(移動平均線、≒80.370円)を若干下回る動きとなっています。

上図[21日エンベロープ(乖離率:1.00%2.00%)とDMI(方向性指数)]を見ると、1) 21日MAが横向きであること、2) +1%乖離線および+2%乖離線が21日MAに対してパラレル推移となっていること、そして、3) DMIで+DI・-DI・ADXが収斂する状態(上図赤色点線丸印)となっていることから、豪ドル/円・日足チャートでは、方向性を模索するレンジ相場形成の時間帯であると判断します。

足もとの注目ポイントは、心理的水準である「80.000円」(上図水色線)でローソク足が下値サポートされるか否か。

筆者が予想する今後の見通しは以下の通りです。(見通し①~③)


[見通し①]
これからの時間にかけて、仮にローソク足が終値ベースで同レート割れとなった場合は、「心理的水準割れ」→「もう一段の下値追い」となりそうです。そのケースでは、「-DI>+DIの乖離拡大」および「ADXの右肩上がり推移」、そして「-1%乖離線(≒79.570円)割れ」を伴いながら、-2%乖離線(≒78.730円、上図Ⓑ)付近までの下押しとなりそうです。

[見通し②]
一方で、ローソク足が同レートで下値サポートされた場合は、「下値固め」→「反発フロー」となりそうです。そのケースでは、「+DI>-DIの乖離拡大」および「ADXの右肩上がり推移」、そして「+1%乖離線(≒81.140円)超え」を伴いながら、+2%乖離線(≒81.940円、上図Ⓐ)付近までの戻りとなりそうです。

[見通し③]
ただし、上述した見通し①②において、±1%乖離線付近で上値抑制および下値サポートとなる可能性も視野に入れるべきでしょう。そのケースでは、「+DI≒-DIの継続」および「ADXの低位置での推移」を伴いながら、上値メド:+1%乖離線、下値メド:-1%乖離線を基準とする「79.570~81.140円」を“主戦場”とするレンジワーク主体の相場付きとなりそうです。


上記見通し①~③につき、いずれもレンジワーク主体の相場展開を予想する中、積極的に仕掛けるなら上記見通し③を、余裕を持って仕掛けるなら上記見通し①および②を選択するのも一案でしょう。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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