要注目の米FOMC!米ドル/円の動意となるか

2021/06/16 08:49

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】パラボリック・SAR(≒110.211円)タッチ成否
【見通し1】SARタッチなら、年初来高値「110.941円」に向けた上値トライを想定
【見通し2】SAR未達なら、一旦「109.470円」付近までの下押しも



4日の当レポートにおいて、先月27日時点で三角保ち合い・上値抵抗線を突破し、“保ち合い上放れ”となっている旨を記載した米ドル/円ですが、その後、直近高値となる「110.292円」(上図赤色三角印、6/3・4)を付けた後、足もとでは下値固めをする時間帯となっています。

各メルクマールを確認すると、1) 21日MA(移動平均線)がやや右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方にあること、3) ローソク足の下方に青色雲(=サポート帯、先行スパン)があること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方にあること、そして、5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、同時にADXが右肩上がり推移になりつつある(上図赤色点線丸印)ことから、米ドル/円・日足チャートでは、緩やかな上昇トレンドを示唆するチャート形状であると判断します。

喫緊の注目ポイントは、パラボリック・SARの動向。(上図黄色矢印)

これからの時間にかけて、ローソク足がSAR(≒110.211円)に達した場合は、「SARの買いサインへの転換」→「上昇モメンタムの強まり」となりそうです。そのケースでは、「+DI>-DIの乖離拡大」および「ADXの上昇」を伴いながら、3月31日に付けた年初来高値である「110.941円」に向けた上値トライを想定すべきでしょう。

一方で、ローソク足がSAR未達となった場合は、「SAR売りサイン継続」→「一旦の下押しフロー」となりそうです。そのケースでは、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒109.470円)付近までの下押しを想定すべきでしょう。ただし、現時点における青色雲は比較的厚い形状となっていることから、その下値は限定的であると捉えた方が良さそうです。

マーケット参加者の耳目は、日本時間明日未明(17日午前3時)の米FOMC政策金利発表およびその後(同午前3時30分~)のパウエルFRB議長の会見内容に集まっており、当該材料が足もとの米ドル/円における動意となりそうです。

※ファンダメンタルズ材料詳細については、本日の『デイリーフラッシュ』をご覧ください。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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