ユーロ/米ドル、レンジワークが継続か

2021/04/12 09:46

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】26週MA(≒1.20000ドル)突破成否
【見通し1】同MA上抜け突破なら、「1.21580ドル」付近までの戻りを想定
【見通し2】同MA上値抑制なら、「1.16522ドル」に向けた再度下押しフローも



2日の当レポートにおいて、ユーロ/米ドルにおける「下値メド第1関門」として記載したBB(ボリンジャーバンド)・-2σラインおよび、直近高安レート(安値L:1.06255ドル[2020/3/23]、高値H:1.23444ドル[2021/1/6])を結ぶFR(フィボナッチ・リトレースメント)・38.2%押しラインを基準とする「1.16522ドル」(上図A)付近において、「下値/底固め」→「一旦の反発フロー」(上図黄色丸印)となっていることが視認できます。

上図では、1) 26週MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) ローソク足が青色の雲(=サポート帯、先行スパン)の中で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIの乖離が拡大している(上図青色点線丸印)ことから、ユーロ/米ドル・週足チャートでは、上方硬直性を伴うレンジ相場が継続していると判断します。

今後の注目ポイントは、約半年間における市場参加者の平均コストを示す26週MA(≒1.20000ドル、上図B)をローソク足が上抜け突破するか否か。

これからの時間にかけて、仮にローソク足が同MAを上抜け突破した場合は、青色雲の上辺である先行1スパン突破も伴いながら、もう一段の上値トライとなる可能性も。そのケースでは、パラボリック・SARの「買いサイン」への転換も伴いながら、BB・+1σライン(≒1.21580ドル)付近までの戻りを想定すべきでしょう。

一方で、同MA付近でローソク足が上値を抑えられる展開となった場合は、「上値抑制圧力の増大」→「再度下押しフロー」となりそうです。そのケースでは、上述した、ユーロ/米ドルにおける「下値メド第1関門」である「1.16522ドル」(上図A)に向けた下押しを想定すべきでしょう。

チャートのアナロジー(類比)分析上では、「雲の中に入り込んだローソク足は、その中(=雲の中)で“往って来い”になりやすい」という傾向・パターンも見られることから、当面のユーロ/米ドルは、下値メド:BB・-2σライン(≒FR・38.2%ライン)、上値メド:26週MAとする「1.16522~1.20000ドル」を“主戦場”とするレンジワーク主体の相場付きとなりそうです。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず)


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