米製造業の景況感悪化は続くか

2022/05/17 07:47

ファンダメ・ポイント

米国の5月NY連銀製造業景況感指数はマイナス11.6と、4月の24.6から悪化しました。今年に入って5カ月のうち3カ月でマイナスを記録。同指数は20年のコロナ・ショックで大きく落ち込んだ後に改善していましたが、昨年の半ば辺りで頭打ちとなっています。

NY連銀指数は他の製造業景況感指数より早く発表されますが、調査対象がNY連銀の管轄地区に限定されるため、その他の指数と必ずしも連動するとは限りません。ただし、その他の指数も頭打ちの傾向がみられるため、今後発表される5月分以降が目立って悪化しないかどうか、注意しておく必要はありそうです。

なお、全米対象のISM指数とシカゴPMI指数は、0から100までの値をとり、調査対象の全ての製造業企業が前月に比べて景気は良いと回答すれば100、全てが景気は悪いと回答すれば0、中間が50。一方、NY連銀指数とフィラデルフィア連銀指数は、-100から100の値をとり、調査対象の全ての製造業企業が前月に比べて景気は良いと回答すれば100、全てが景気は悪いと回答すれば-100、中間が0です。

米製造業景況感

執筆者プロフィール
西田 明弘(にしだ あきひろ)
チーフエコノミスト
日興リサーチセンター、米ブルッキングス研究所、三菱UFJモルガンスタンレー証券などを経て、2012年マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。
米国を中心とした各国のマクロ経済・金融政策・政治動向の分析に携わる。
「アナリスト、ストラテジスト、エコノミスト、研究員と呼び名は変われども、30年以上一貫してリサーチ業務を行ってきました。長い経験を通じて学んだことは、金融市場では何が起きても不思議ではないということ。その経験を少しでも皆さんと共有したいと思います。


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