主要国の物価と金融政策の見通し

2021/11/30 08:43

ファンダメ・ポイント

【ポイント】
・多くの国で少なくとも22年前半まではインフレ率が上ぶれ
・日本は中銀目標に達せず、ユーロ圏でも22年終盤以降は下ぶれ
・多くの国で複数回の利上げ見通し
・日本とユーロ圏は例外的に金融緩和を継続か
・トルコはインフレ率が目標を大きく上回るのに利下げ継続?

Bloombergが集計した主要国のCPI(消費者物価)と政策金利の見通しを紹介します。それらがオミクロン株の感染拡大などの要因によって、どう変わるか、変わらないか。相場材料になりうるだけに要注目です。

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多くの国で、少なくとも22年前半まで、おそらく23年初めまで、CPI(消費者物価)が中央銀行の目標を上回る状況が続きそうです。例外は日本やユーロ圏。日本は目標の2%に達することなく、非常に低い水準が続く見通しです。ユーロ圏でも22年終盤からCPIが目標を下回ると予想されています。



そうしたなかで、中央銀行は金融政策の正常化を進め、多くの国で利上げが実施される見通しです。とりわけ、メキシコやNZでは4ないし5回の利上げが予想されています(メキシコでは中銀総裁が交代する影響が出る可能性があります)。例外は、据え置きが続くと予想されるユーロ圏と日本、そしてTCMB(トルコ中銀)が利下げ停止の検討を予告したにもかかわらず利下げの継続が予想されるトルコです。




執筆者プロフィール
西田 明弘(にしだ あきひろ)
チーフエコノミスト
日興リサーチセンター、米ブルッキングス研究所、三菱UFJモルガンスタンレー証券などを経て、2012年マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。
米国を中心とした各国のマクロ経済・金融政策・政治動向の分析に携わる。
「アナリスト、ストラテジスト、エコノミスト、研究員と呼び名は変われども、30年以上一貫してリサーチ業務を行ってきました。長い経験を通じて学んだことは、金融市場では何が起きても不思議ではないということ。その経験を少しでも皆さんと共有したいと思います。


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