エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※5月27日更新

2022/05/27 10:03

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

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【日経平均】
・日経平均に続きTOPIXもゴールデンクロス
【当面の想定レンジ】 26,730~27,980円

【NYダウ】
・比較的大きなリバウンド局面入り
【当面の想定レンジ】 31,000~33,050ドル

【ナスダック】
・当面の底を示現した可能性が高い
・SOX指数はミニ・ダブル・ボトム形成か?
【当面の想定レンジ】 11,000~12,500

【米ドル/円】
・週足ベースでも調整入りを確認
【当面の想定レンジ】 125.000~129.800円

[日経平均]
世界金融危機の底値を付けた08年10月以降、日経平均はおよそ4年周期で底入れしており、現在の相場はコロナショック底(20年3月)を起点とする4年サイクルの中にあります。この4年サイクルは、二つの2年サイクル(2年+2年)で構成されており、今年3月から後半の2年サイクルに入っています。今回、新たな2年サイクルは「サード・オブ・サード」と共に始まりました。ここからすると、今後2年以内に日経平均は過去最高値・38,915円(ザラバで38,957円)を更新してもおかしくありません。

【日足・エリオット波動分析】 日経平均に続きTOPIXもゴールデンクロス
日経平均は昨年9月来の調整第(2)波を24,681円(3/9安値)で終了し、そこから第(3)波の上昇トレンドに入った可能性が高いと見ています。

昨年9月からの調整(A-B-Cジグザグ)において、11月高値・29,960円以来のC波は「エンディング・ダイアゴナル」です。この転換パターンから上放れた市場価格は通常、少なくともパターン開始点まで速やかに戻るとされます。「速やかに」というのは、「ダイアゴナルが始まったときから、それを抜けるまでにかかったのと同じ期間以内」というのが筆者の見解です。

今回のケースでは、ダイアゴナルが始まった昨年11月16日から、(ダイアゴナルを)上抜けた3月22日までが4カ月です。そこから4カ月後の7月下旬より前に、日経平均は(控えめにみて)パターン開始水準29,960円≒3万円へ上昇する可能性が高いことになります。

多くの企業の為替前提は1ドル=115円~120円台前半と実勢レートと大きく離れています。円安効果が企業業績・株価に反映されるのは今後の話で、足元のバリュエーションは相当に割安とみられます。

日経平均に続き、26日はTOPIXにおいても、5日移動平均線(MA)と25日MAがゴールデンクロスしました。


【時間足・エリオット波動分析】
28,338円(3/25高値)からのマルii波はジグザグ(a)-(b)-(c)とみられ、27,580円(4/21高値)からは(c)波の下落に位置付けられます。

今月は、27,000円処を上限とする動きが続いています。ざっと示すと6日の高値が27,072円、18日高値が27,053円、23日高値27,047円、24日高値27,005円。これら27,000円処を結ぶネックラインの下には、ミニ逆ヘッド・アンド・ショルダーズが形成されています。

27,072円をブレイクすると、それを契機に(強気トリガー)日経平均の上昇トレンドが再開されるでしょう。この場合、短期的には2万8千円処を打診することになりそうです。
【5月26日 17:15更新】



[NYダウ]


【NYダウ日足・エリオット波動分析】 比較的大きなリバウンド局面入り
NYダウは、1月に付けた過去最高値(36,952ドル)からの下げ率がザラバベースでも17%にとどまり、まだ弱気相場入りは確認されていません(下げ率が20%を上回ると弱気相場入りとされます)。

S&P500は過去最高値からの通算下げ率が一時は21%近くに広がりましたが(5/20)、終値ベースでの弱気相場入りは回避されています。

NYダウは26日まで5日続伸となりました。またこの日は、パラボリックが買いに転換しています。NYダウは30,653ドル(5/20安値)で目先底を付け、比較的大きなリバウンド局面に入ったと思われます。

【NYダウ時間足・エリオット波動分析】 
26日には一時32,774ドルまで上昇し、短期的な節目として注目していた32,689ドル(5/17高値)を上回りました。これにより、4月下旬以来続いてきた上値と下値共に切り下げるパターン(Lower-highs, lower-lows)の終了が確認され、本格的な反発相場への道が開かれたといえます。

NYダウは、目先的にも[33,048ドル-33,150ドル]を試す展開が想定されます。
[33,048ドル]…1月高値からの下落幅に対する38.2%戻り水準
[33,150ドル]…1月24日安値
【5月27日9:16更新】



[ナスダック]

【ナスダック総合指数日足・エリオット波動分析】 当面の底を示現した可能性が高い
20日にナスダック総合指数(以下ナスダック)は一時11,035と、約1年半ぶり安値を更新しました。この時点で昨年11月高値からの下げ率は約32%となりました。

もっとも米ハイテク・グロース株の下げもここまで来ると、いったんは底入れとなっておかしくありません。

示していませんが、日足MACDは25日に「買い」シグナル発動となっています。それは4月7日の「売り」シグナル発動以来では初めての買いシグナルです。また27日には、日足パラボリックが買い転換しています。

ナスダックは11,035(5/20安値)を以て当面の底を入れた可能性が高いでしょう。水準的には、A波とC波の下げ幅が等しくなる水準[11,021])付近で底入れしたことになります。

目先では12,000処を試す展開が想定されますが、それを上回るとリバウンド基調が強まりそうです。


一方11,000処のサポートレベルを明確に下回る展開では、10,000処への下値試しも想定されます。
[10,291]…20年3月安値からの上昇の61.8%押し
[10,019]…過去最高値16,212 に0.618を乗じて得られる価格

【フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)】 ミニ・ダブル・ボトムを形成か?
SOX指数は、1月高値・4068からのA-B-Cジグザグによる調整を、2754(5/12安値)で終えた可能性があります。

20日には一時2758と12日の安値(2754)に近づきましたが、その後は急速に下げ渋る動きとなりました。そして26日には3.87%高となり、ほぼこの日の高値引けとなっています。ここから3071(5/17高値)を上回ると、12日と20日の安値によるミニ・ダブル・ボトム形成が確認されます。そうなれば、SOX指数はリバウンドの動きを一段と強める動きとなりそうです。
【5月27日8:45更新】


[米ドル/円]

米ドル/円は4月に2015年高値・125.860円をブレイクし、5月は131円台まで円安が進みました。この円安トレンドは、さらに大きく、長く、続くとみています。筆者が描く理想的なシナリオは、「2023年6月頃に1ドル=150-160円を達成する」というものです。なお(A)波(11年10月→15年6月)と、(C)波(21年1月~)が等しく上がるN計算値からは、[152.869円]というターゲットが導かれます。

【月足・エリオット波動分析】 
米ドル/円は102.579円(21/1/6)を起点とする(C)波の上昇トレンド(米ドル高・円安)にあります。この(C)波は8年サイクルに基づき、2023~24年まで続くとみられます。
4月は125.860円を上回ったことに加え、過去20年間で形成された、大型の逆ヘッド・アンド・ショルダーズから上放れを開始しました。この強気パターンによれば、先々ターゲットとして[1ドル=170円]が導かれます。本格的な円安時代が到来しているなかで、将来的には1ドル=150円さえも、ひとつの通過点に過ぎないのかもしれません。

なお短期的には調整局面(米ドル安・円高)を迎えた可能性が高いとみられます。年末までの米ドル/円上値メドとしては、2002年1月の[135.220円]が適当でしょう。

【週足&日足・エリオット波動分析】 週足ベースでも調整入りを確認
今週は一時1ドル=126円台前半まで下げる動きとなり、米ドル高・円安基調の一服を印象付けました。加えて週間ベースのパラボリックにおいても、直近で米ドル/円は「売り」となりました。

今のところ米ドル/円の安値は週間ベースの転換線上で踏みとどまっています。しかし今後、一段と米ドル安・円高が進む可能性がありますので、要注意です。

米ドル/円は109.110円(21/9/22)からの上昇第(3)波を131.299円(5/9)で終了し、そこからは第(4)波に入ったとみています。
あるいは131.299円を以て、第(3)波中第3波「サード・オブ・サード」が終わり、(3)-4波が展開中なのかもしれません

米ドル/円は今後、[125.047円-121.250円]を試す可能性があります。これは、第(3)波の(レッサー・ディグリー)第4波が動いた領域のことです。
【5月27日9:41更新】

[米ドル/円] 週足一目均衡表・パラボリックSAR



エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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