エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※5月17日更新

2022/05/17 11:22

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

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【日経平均】
・27,072円を上回ると強気トリガー
【当面の想定レンジ】 25,700~27,600円

【NYダウ】
・戻りを試す展開
【当面の想定レンジ】 31,000~33,400ドル

【ナスダック】
・半年間の調整はいったん終了か?
・半導体関連株には買いの好機到来?!
【当面の想定レンジ】 11,000~12,500

【米ドル/円】
・第(4)波or 第4波が展開中
【当面の想定レンジ】 125.000~130.500円


[日経平均]


世界金融危機の底値を付けた08年10月以降、日経平均はおよそ4年周期で底入れしており、現在の相場はコロナショック底(20年3月)を起点とする4年サイクルの中にあります。この4年サイクルは、二つの2年サイクル(2年+2年)で構成されています。今年3月は、4年サイクル前半の2年サイクルが終了し、4年サイクル後半の2年サイクルが始まった月に当たります。今回、新たな2年サイクルは「サード・オブ・サード」と共に始まりました。ここからすると、今後2年以内に日経平均は過去最高値・38,915円(ザラバで38,957円)を更新してもおかしくありません。

【日足・エリオット波動分析】 27,072円を上回ると強気トリガー
日経平均は昨年9月来の調整第(2)波を24,681円(3/9安値)で終了し、そこから第(3)波の上昇トレンドに入った可能性が高いと見ています。

昨年9月からの調整(A-B-Cジグザグ)において、11月高値・29,960円以来のC波は「エンディング・ダイアゴナル」です。この転換パターンから上放れた市場価格は通常、少なくともパターン開始点まで速やかに戻るとされます。「速やかに」というのは、「ダイアゴナルが始まったときから、それを抜けるまでにかかったのと同じ期間以内」というのが筆者の見解です。

今回のケースでは、ダイアゴナルが始まった昨年11月16日から、(ダイアゴナルを)上抜けた3月22日までが4カ月です。そこから4カ月後の7月下旬より前に、日経平均は(控えめにみて)パターン開始水準29,960円≒3万円へ上昇する可能性が高いことになります。

3月期企業の決算発表がほぼ終わりました。
多くの企業の為替前提は1ドル=115円~120円台前半と実勢レートと大きく離れています。円安効果が企業業績・株価に反映されるのは今後の話で、足元のバリュエーションは相当に割安とみられます。

なお16日には騰落レシオが79.24%と年初来安値を更新しています。テクニカル的にみても日本株市場の割安感が強まっています。

今後日経平均は上昇基調を強め、6月中にも3万円回復となっておかしくありません。
短期的に27,072円を上回ると、それを契機に(強気トリガー)上昇入りの可能性が高まります(後述)。

【時間足・エリオット波動分析】
28,338円(3/25高値)からのマルii波はジグザグ(a)-(b)-(c)とみられ、27,580円(4/21高値)からは(c)波の下落に位置付けられます。

この(c)波はエンディング・ダイアゴナルを形成しているようにみえます。それは昨年11月~今年3月にみられたパターンを一回り小さくしたものになっており(フラクタル)、日経平均の急反発局面を暗示しています。

短期的に、27,072円(5/6高値)を上抜くかを注目しています。上抜けば、早々に28,338円(3/25高値)を試す動きとなりそうです。
【5月17日 7:55更新】


[NYダウ]

【NYダウ日足・エリオット波動分析】 戻りを試す展開
NYダウは12日に付けた安値31,228ドル─1年2ヵ月ぶりの安値─からの反発が続いています。示していませんがこの日、NYダウのパラボリックSARに買いシグナルが点灯しました。

12日のVIX指数(恐怖指数)は27.47(4.84%安)と、警戒レベルの30を2日続けて下回りました。
3月にインフレがピークアウトしたという見方が強まっており─おそらくは一時的なものでしょうが─ひとまずは投資家の不安心理低下につながっていると思われます。

実際のところVIX指数は5月2日の36.64を上回る動きとなっていませんが、同じ期間のS&P500は下値を切り下げています。VIX指数とS&P500の間で強気ダイヴァージェンスが形成されており、それは、NYダウ、S&P500の底打ち接近の兆候です。NYダウ、S&P500、これらは当面戻りを試す展開が予想されます。

【NYダウ時間足・エリオット波動分析】 
1月からのA-B-Cジグザグにおいて、A波は33,150ドル(1/24安値)まで、そこから35,492ドル(4/21高値)までがB波(フラット)とカウントします。

現在、4月下旬からの下降波・C波が31,228ドル(5/12安値)を以て終わった可能性をみています。そうであれば、短期的にNYダウは32,857-33,360ドルへの上値試しとなりそうです。

[32,857-33,360ドル]…4/21高値→5/12安値の38.2%-50%戻り
【5月13日8:05更新】



[ナスダック]

【ナスダック総合指数日足・エリオット波動分析】 半年間の調整はいったん終了か?
ナスダック総合指数(以下ナスダック)においては、昨年11月高値・16,212から、ジグザグ(A-B-C)調整とみています。14,646(3/29高値)からの下げはC波とカウントできます。

5月12日には一時11,108(約1年半ぶり安値)まで下げ、注目サポートレベルの[11,421] (20年3月安値からの上昇の半値押し水準)を達成。さらに[11,021] (A波とC波の下げ幅が等しくなる水準)にも接近しました。

最終底になるかは別にして、ナスダックはこの半年間の調整をいったんは終えて、相応規模・期間の反発局面を迎えておかしくないでしょう。

そうであれば今後ナスダックは、13,058-14,262を目指す展開となりそうです。
[13,058-14,262]…昨年11月からの下落に対する38.2%-61.8%戻り

その反面、11,000処のサポートレベルが維持されなければ、10,000処の下値試しが視野に入ります。
[10,291]…20年3月安値からの上昇の61.8%押し
[10,019]…過去最高値16,212 に0.618を乗じて得られる価格

【フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)】 半導体関連株には買いの好機到来?!
SOX指数は、1月高値・4068からのA-B-Cジグザグによる調整を、2754(5/12安値)で終えた可能性があります。

短期的にも、3166(5/4高値)、3227(4/20高値)、これらを試す展開がありそうです。
【5月17日9:10更新】


[米ドル/円]

米ドル/円は4月に2015年高値・125.860円をブレイクし、5月は131円台まで円安が進みました。この円安トレンドは、さらに大きく、長く、続くとみています。筆者が描く理想的なシナリオは、「2023年6月頃に1ドル=150-160円を達成する」というものです。なお(A)波(11年10月→15年6月)と、(C)波(21年1月~)が等しく上がるN計算値からは、[152.869円]というターゲットが導かれます。

【月足・エリオット波動分析】 
米ドル/円は102.579円(21/1/6)を起点とする(C)波の上昇トレンド(米ドル高・円安)にあります。この(C)波は8年サイクルに基づき、2023~24年まで続くとみられます。
4月は125.860円を上回ったことに加え、過去20年間で形成された、大型の逆ヘッド・アンド・ショルダーズから上放れを開始しました。この強気パターンによれば、先々ターゲットとして[1ドル=170円]が導かれます。本格的な円安時代が到来しているなかで、将来的には1ドル=150円さえも、ひとつの通過点に過ぎないのかもしれません。

なお今後数ヵ月タームのターゲットとしては、2002年1月に付けた[135.220円]が適当でしょう。

[米ドル/円] 日足一目均衡表・パラボリックSAR


【日足・エリオット波動分析】 第(4)波or 第4波が展開中
109.110円(21/9/22)からの米ドル高・円安は、(C)波中第(3)波とカウントできます。

この第(3)波は131.299円(5/9)に終わった可能性があり、そうであれば、第(4)波に入ったことになります。
あるいは、131.299円を以て、第(3)波中第3波「サード・オブ・サード」が終わり、(3)-4波が展開中なのかもしれません。

いずれにしても、急ピッチの米ドル高・円安基調は一服したと思われます。

名目実効円レートは4月に付けた安値・87.23から反発(円高)していますが、これは2015年安値・85.630を意識しての動きとみられます。名目実効円レートが下げ渋りから反発局面に入ったのなら、米ドル/円は上値が重い展開が続きそうです。

米ドル/円は当面、127.491円(5/12)を下値とするもみ合いの動きとなりそうです。

ただし127.491円を下回ると比較的大きな調整になるでしょう。この場合、[125.047円-121.250円]が、注目サポートレンジになります。
【5月17日10:25更新】



エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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