エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※4月28日更新

2022/04/28 11:41

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

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【日経平均】

・3月安値に次ぐ二番底を形成か?
【当面の想定レンジ】 26,000~27,600円

【NYダウ】
・ナスダックと「未確認」を形成?
【当面の想定レンジ】 33,000~34,660ドル

【ナスダック】
・約1年2カ月ぶり安値
【当面の想定レンジ】 12,000~14,200

【米ドル/円】
・1ドル=130-131円を試す局面!?
【当面の想定レンジ】 125.000~131.000円

(お知らせ)
次回の本レポート更新は5月10日(火)の予定です。

[日経平均]

世界金融危機の底値を付けた08年10月以降、日経平均はおよそ4年周期で底入れしており、現在の相場はコロナショック底(20年3月)を起点とする4年サイクルの中にあります。

この4年サイクルは、二つの2年サイクル(2年+2年)で構成されています。今年3月は、4年サイクル前半の2年サイクルが終了し、4年サイクル後半の2年サイクルが始まった月に当たります。

今回、新たな2年サイクルは「サード・オブ・サード」と共に始まりました。ここからすると、今後2年以内に日経平均は過去最高値・38,915円(ザラバで38,957円)を更新してもおかしくありません。

【日足・エリオット波動分析】 3月安値に次ぐ二番底を形成か?
日経平均の半年間の調整第(2)波は24,681円(3/9安値)を以て終了し、そこからは第(3)波の上昇トレンドに入った可能性が高いと見ています。

昨年9月からの調整(A-B-Cジグザグ)において、11月高値・29,960円以来のC波は「エンディング・ダイアゴナル」です。

この転換パターンから上放れた市場価格は通常、少なくともパターン開始点まで速やかに戻るとされます。なお「速やかに」というのは、「ダイアゴナルが始まったときから、それを抜けるまでにかかったのと同じ期間以内」というのが筆者の見解です。

今回のケースでは、ダイアゴナルが始まった昨年11月16日から、(ダイアゴナルを)上抜けた3月22日までが4カ月です。そこから4カ月後の7月下旬より前に、日経平均は(控えめにみて)パターン開始水準29,960円≒3万円へ上昇する可能性が高いことになります。

引き続き、下値不安は乏しいでしょう。そもそも足元のバリュエーションはかなり割安(27日の日経平均予想PERは12.71倍)ですし、その上、同じ日の騰落レシオは今年初めて80%を下回りました(79.57%)

日経平均は、連休明けから上昇基調を強め、5月~6月に3万円回復となっておかしくありません。


【時間足・エリオット波動分析】

28,338円(3/25高値)からのマルii波はジグザグ(a)-(b)-(c)とみられ、27,580円(4/21高値)からは(c)波の下落に位置付けられます。

27日前場に日経平均は一時26,051円まで下げ、この時点で前日比649円安となりました。もっとも、寄り付き安かった上海総合指数が盛り返すと、それに歩調を合わせて日経平均も徐々に下げ渋る動きとなりました。結局大引けは313円安となり、ローソク足は目先底入れ暗示の「たくり」(長い下ヒゲを持つ短小陽線)を形成しています。

なおこの日の安値26,051円は、黄金分割サポートレベルの26,078円(3/9→3/25の上昇の61.8%押し)に相当するものでした。(c)波の下落及び、マルii波の調整は終わった可能性があります。

そうであれば、ここからはマルiii波の上昇が、スタートすることになります。
【4月28日7:34更新】


[NYダウ]

【NYダウ日足・エリオット波動分析】 ナスダックと「未確認」を形成?
NYダウは1月高値36,952ドルからのジグザグ(A-B-C)調整を、32,272ドル(2/24安値)を完了したとみています。

1月からの調整すべてが終わったかについては、まだ判断を保留しています。1月以降の調整パターンにはいくつかのバリエーションが考えられます。それは例えばダブル・ジグザグ(A-B-C-X-A-B-C)であったり、例えばフラットだったりします。

27日には一時33,108ドルの安値を付けました。35,492ドル(4/21高値)からの下落幅は2400ドル近くに広がっていますが、中々下げ止まりの動きがみられません。

VIX指数(恐怖指数)は26日に33.81まで上昇。翌27日は反落したものの、危険水域の30を上回っています(終値は31.60)。

ひとつ注目されるのは、ナスダックとの「未確認」の可能性についてです。27日はナスダック総合指数が年初来安値を更新しましたが、NYダウは2月に付けた年初来安値(32,272ドル)にはまだ距離があります。このような「未確認」は、NYダウとナスダックが底入れ態勢にあることの示唆です。

【NYダウ時間足・エリオット波動分析】 
32,272ドル(2/24安値)から35,492ドル(4/21高値)まで、5波動構成のA波と暫定的にカウントします。そこからはB波の下落とカウントされますが、今はその落ち着きどころを探る局面です。
【4月28日8:50更新】



[ナスダック]

ナスダック総合指数(以下ナスダック)は12,555(3/14安値)を以て、当面の安値を付けたとみています。「当面の安値」としたのは、昨年11月からの調整の「すべて」が終了し、強気相場がスタートしたとはまだ言い切れないためです。筆者は特にGAFAMに代表されるハイパーグロース株は少なからず、長期低迷期入りの可能性があるとみています。そしてグロース株の「二極化」、及び相対的なバリュー株優位のシナリオを抱いています。

【ナスダック総合指数日足・エリオット波動分析】 約1年2カ月ぶり安値
4月27日には一時12,430と3月安値(12,555)を下回り、およそ1年2カ月ぶりの安値となりました。
目先的には昨年3月安値12,395や、心理的節目の12,000が意識されそうです。実際、足元安値は2020年3月安値からの上昇に対する38.2%押し[12,552]の付近です。

もっとも、さらに下押す場合は以下に示す水準を試す展開もあり得るでしょう。
[11,421]…20年3月安値からの上昇の半値押し
[10,291]…同61.8%押し

【フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)】
SOX指数は、3633(3/29高値)からC波の下落が進行中とカウントできます。
4月27日は一時11カ月ぶり安値(2875)まで下げましたが、引き続き下押すリスクがあるでしょう。
今後はA波とC波が等しく下がる水準[2712]を試す展開があるかもしれません。
【4月28日11:15更新】


[米ドル/円]


米ドル/円は2015年高値・125.860円をブレイクし、20年ぶり円安となりました。この円安トレンドは、さらに大きく、長く、続くとみています。筆者が描く理想的なシナリオは、「2023年6月頃に1ドル=150-160円を達成する」というものです。なお(A)波(11年10月→15年6月)と、(C)波(21年1月~)が等しく上がるN計算値からは、[152.869円]というターゲットが導かれます。

【月足・エリオット波動分析】 
米ドル/円は102.579円(21/1/6)を起点とする(C)波の上昇トレンド(米ドル高・円安)にあります。この(C)波は8年サイクルに基づき、2023~24年まで続くとみられます。
4月は125.860円を上回ったことに加え、過去20年間で形成された、大型の逆ヘッド・アンド・ショルダーズから上放れを開始しました。この強気パターンによれば、先々ターゲットとして[1ドル=170円]が導かれます。

本格的な円安時代が到来しているなかで、将来的には1ドル=150円さえも、ひとつの通過点になるのかもしれません。
「マンスリー・フォーカス」(4/28)も併せてご覧ください。

[米ドル/円] 日足一目均衡表・パラボリックSAR


【日足・エリオット波動分析】
 1ドル=130-131円を試す局面!?

109.110円(21/9/22)からは、(C)波中第(3)波の米ドル高・円安が進行中です。
この第(3)波は5波動構成になり(1~5波)、121.250円(3/31)からは(3)-5波に位置付けられます。

フィボナッチ比率に基づくチャートの節目は131円にあります。
[131.001円]…第(1)波(21/1/6~21/3/31)の米ドル/円上昇幅と、第(3)波(21/9/22~)の上昇幅が、
「1:2.618」の比率になる水準

この第(3)波の完成を以て、急ピッチの米ドル高・円安はようやく一服することになりそうです。もちろん、その後も円安トレンド自体は続いていきます。

引き続きパラボリックSAR値(28日時点では127.400円処)がキープされる限りは、短期で130~131円を試す地合いは続くでしょう。

その反面、SAR値を下回ると、パラボリックでは4月上旬以来の買いトレンドがいったん終わることになります。この場合は、米ドル/円の第(3)波は129.390円(4/20)を以て終わり、そこから第(4)波の米ドル安・円高局面に移行した可能性を考慮する必要があります。
【4月28日11:15更新】


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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