エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※1月28日更新

2022/01/28 11:12

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

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【日経平均】
・2万7千円割れから下げが加速
・東証マザーズ底入れ接近?
・セリングクライマックスの可能性も
【当面の想定レンジ】 26,000~28,700円

【NYダウ】
・短期リバウンドは終わったか?
・ハイパーグロース株は「冬の時代」目前?!
【当面の想定レンジ】 29,800~35,000ドル

【米ドル/円】
・116.319円を試す展開か
【当面の想定レンジ】 112.300~116.500円


[日経平均]
東証マザーズ
日経平均は2万7千円割れから下げが加速
27日(木)の日本株市場は急落しました。今週に入って日経平均は、何とか終値では2万7千円を維持していたのですが、この日は違いました。寄り付き直後こそ反発しましたが、まもなく2万7千円割れとなると下げが一気に加速しました。

この日、日経平均の予想PERは20年8月27日(12.91倍)以来の13倍割れとなりました。日経平均の割安感は強まっています。

東証マザーズの底打ち接近?
年初から、個人投資家好みの小型株の下げに拍車がかかっています。この日も東証マザーズ指数が大幅安(-6.61%)となっており、信用取引で買った投資家の投げ売りが出ているようです。この日、大型優良株にも急落するものが目立ちましたが、比較的含みのある銘柄については、小型株の損切りと併せて売りの対象とされた可能性があるでしょう。

ただこのような損失覚悟の売りは、そろそろ一巡するかもしれません。東証マザーズ指数は27日に一時724まで下げ、2020年からの上昇に対する76.4%-78.6%押し(725-706)をほぼ達成しています。東証マザーズ底打ちとなれば、小型株の投げ売りは峠を越え、それに伴って大型株への売り圧力も低下するでしょう。
日経平均日足チャートのエリオット波動分析
【日足・エリオット波動分析】 
[波動カウント]
30,795円(9/14高値)から第(2)波の調整(A-B-Cジグザグ)が進行中です。
28,814円(1/12高値)以来、C波の下げとみられます。C波の終わりが第(2)波の終わりとなります。

節目の2万7千円処を明確に下回ったため、以下に示すものが次の下値メドです。

[25,983円]…第(1)波(20/3/17→21/9/14)の上昇に対する3分の1押し水準
[25,280円]…第(1)波の上昇に対する38.2%水準

27日安値(26,044円)は、上記下値メドに近づいています。この水準で下げ止まるか、目先動向が注目されます。
日経平均時間足エリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】
30,795円(9/14高値)からの第(2)波調整は、A-B-Cジグザグを形成中とみています。27,293円(10/6安値)を起点とするB波=トライアングルは、28,814円(1/12高値)で終わり、そこからはC波の下落とカウントしています。

ところで、今後C波が終わったと、何をもって判断できるでしょうか?
それにはまず、27,293円(10/6安値)を一時的にも上回ることです。そうなれば、昨年9月以降のA-B-Cがまずは確定するからです。次に、1月高値(29,388円)からの下げ幅の61.8%戻り水準を、終値でクリアすることです。例えば27日安値を暫定的に底値とすると、61.8戻りは28,110円。この水準を抜けば、底入れと判断できます。
【1月27日17:40更新】


[NYダウ]

NYダウ日足エリオット波動分析
200日線が上値の重しに
前回書いたように、33,150ドル(1/24安値)を起点とするリバウンド想定レンジは、[34,602ドル~35,500ドル](1月からの下げ幅に対する38.2%~61.8%戻り)です。

26日(水)は一時34,815ドルまで上昇しました。これは想定メドに入っている上、200日移動平均線(MA)に近い水準でもあります。200日MAは2020年7月以降で強いサポートレベルとなってきましたが、今ではそれを明確に下回っています。そのため今後200日MA(34,972ドル、1/27終値時点)は上値の重しとして存在感を高めそうです。

【日足・時間足エリオット波動分析】 短期リバウンドは終わったか?
NYダウは36,952ドル(1/5高値)から、ジグザグ(A-B-C)で下げるパターンを想定しています。
このうち、33,150ドル(1/24安値)はA-マルiii波、その後のリバウンドはA-マルiv波とカウントできます。24日からの上昇波形はChoppy(波の重なりが多い)であることから、足元の動きは底入れ後の上昇ではなく、リバウンドであることを示しています。そしてこの短期的なリバウンドは終わったか、終わりつつあるとみられます。

この見方が正しければ、遠からずマルv波の下落がスタートし、NYダウは33,150ドルを下回るでしょう。

なお、この短期弱気見通しが回避されるには、少なくとも200日MAの早期回復が必要とされます。
NYダウ時間足チャートのエリオット波動分析


【ナスダック総合指数・日足エリオット波動分析】
 下値試しの展開か

昨年11月高値(16,211)から第(2)波の調整局面が進行中とみられます。

昔から「高値からの下げ率が20%を上回ると弱気相場入り」といわれます(最近は10%下げで弱気相場入りとする見方もあるようですが…)。この見方に立てば、ナスダック総合指数が12,969を下回った時点で高値からの下げ率が20%を超え、弱気相場入りということになります。

今のところ、高値からの下落率は20%未満に収まっていますが、足元の戻りの鈍さからみても、下値試しの動きはまだ続くとみておいた方が良さそうです。

上記12,969がブレイクされることになれば、当面の下値メドは[12,552-12,395]でしょう。
12,552は第(1)波の38.2%押し水準。12,395は2021年3月に付けた、レッサー・ディグリーマルiv波安値のことです。
ナスダック総合指数日足エリオット波動分析

GAFAM日足エリオット波動分析
ハイパーグロース株は「冬の時代」入り目前?!
これまでの「超過剰」流動性相場を通じ、GAFAMに代表される銘柄群は、米株相場を大きくリードしてきました。そんなハイパーグロース株の強気トレンドが変調しています。

GAFAM指数とも目される、NYFANG+Index (以下、FANG指数)をみると、足元の価格は強いサポートレベルである[6100~5930]に近づいています。この点からみると底入れは近いように思われますが・・・さてどうでしょうか。

実際のところ、FANG指数は昨年の高値から足元安値までの下落率は24%を上回っており、定義上は既に弱気相場に入ったことになります。FANG指数が5930付近を下回るようだと、より大きな調整に発展する可能性が高まります。

米国ハイパーグロース株は今、「冬の時代」入りかを占う重要な分岐点に差し掛かったといえそうです。
【1月28日10:00更新】


[米ドル/円]
米ドル/円週足エリオット波動カウント
米ドル/円は2021年1月以来、(C)波の上昇トレンドが進行中であり、今年は米ドル高・円安の2年目に当たります。エリオット波動と8年サイクルに基づき、2023-24年に2015年の高値(125.860円)を上回る、これが中長期の基本観です。筆者が描く理想的なシナリオは、「2023年6月頃に1ドル=150-160円を達成する」というものです。

【週足&日足・エリオット波動分析】 116.319円を試す展開か
ドル/円は2015年からの大型トライアングルを上放れ(2021年)、102.579円(1/6)を起点とする(C)波の上昇トレンド(米ドル高・円安)にあります。この(C)波は5波構成となり、その内、第(3)波が109.110円(9/22)から進行中とカウントしています。

昨年11月の115.491円からは第2波(米ドル安・円高)に位置付けられます。第2波のパターンはフラットです。

116.319円(1/4)からは、第2波中マルc波に位置付けられます。この第2波の下値メドは以下に示す通りです。

[113.327円]…第2波中のマルa波(11/24→11/30)と、マルc波が等しく下がる水準
[113.076円]…2021年1月(102.579円)から22年1月(116.319円)までの米ドル高・円安に対する23.6%押し水準
[112.499円]…11/30の米ドル/円安値。なおこの水準のやや下には、過去1年間のサポートラインが控えます。

113.458円(1/24)は、上記メドのひとつ[113.327円]に近いものでした。そこからは米ドル高・円安の動きが強くなり、27日(木)には一時115.444円を付けています。第2波は終わった可能性があります。

そうであれば、米ドル/円は近いうちに116.319円を試し、おそらくはそれを抜けるでしょう。

日米とも株式相場が大荒れのさなかでも、米ドル/円はむしろ強くなっているわけです(数年前ならリスクオフの円買いで米ドル/円は大幅に下落していたでしょう)。時期的にいつまで続くかはわかりませんが、少なくとも当面は「リスクオフの米ドル買い」というパターンに着目するのは良いかもしれません。
【1月28日10:35更新】
米ドル/円日足エリオット波動分析

米ドル/円時間足チャートのエリオット波動

エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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