エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※1月25日更新

2022/01/25 10:10

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

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【日経平均】
・「3日連続陽線」と「幻の2万7千円割れ」が底入れ示唆?!
【当面の想定レンジ】 27,000~28,700円

【NYダウ】
・フラッシュ・クラッシュ!
・目先底入れの可能性
【当面の想定レンジ】 33,150~35,050ドル

【米ドル/円】
・「リスクオフの円買い」は過去のものに
【当面の想定レンジ】 112.300~116.500円


[日経平均]
日経平均日足チャートのエリオット波動分析
「3日連続陽線」と「幻の2万7千円割れ」が底入れ示唆?!
【日足・エリオット波動分析】 
[波動カウント]
30,795円(9/14高値)から第(2)波の調整(A-B-Cジグザグ)が進行中です。
27,293円(10/6安値)からは、第(2)波中B波(トライアングル)に位置付けられます。B波は28,814円(1/12高値)で完了し、そこからの下げはC波とみられます。C波の終わりが第(2)波の終わりとなります。

第(2)波の下値メドとして、第(1)波のレッサー・ディグリー第4波安値付近、つまり26,954円(8/20安値)辺りに注目しています。2万7千円処というのは、約1年にわたる膠着相場の下限であり、昨年の終値安値(27,013円)に相当します。

日経平均もTOPIXも、日足のローソク足は3営業日連続(1/20-1/24)で陽線となりました。このところ、米国株の動揺の影響を受けて寄りは売り優勢となるものの、日中では押し目買いが入り下げ渋っていることが伺えます。特に24日に形成された「包み足陽線」は、第(2)波終了を示唆しています。

今後28,129円を抜くと(後述)、第(2)波終了の可能性が高まります。

一方2万7千円処を明確に下回ると、短期的な下値余地が広がります。この場合の下値メドのいくつかは次の通りです。

[26,458円]…昨年9月高値(30,795円)から10月安値(27,293円)までの下落幅と、11月高値(29,960円)からの下落幅が等しくなる水準

[25,983円]…第(1)波(20/3/17→21/9/14)の上昇に対する3分の1押し水準
[25,280円]…第(1)波の上昇に対する38.2%水準
日経平均時間足エリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】
30,795円(9/14高値)からの第(2)波調整は、A-B-Cジグザグを形成していくと思われます。27,293円(10/6安値)を起点とするB波=トライアングルは、28,814円(1/12高値)で終わり、そこからはC波の下落とカウントできます。まずは上記の26,954円付近で下げ止まるかに注目です。

なお筆者は、28,129円を最初の強気シグナル発動のレベル(強気トリガーポイント)として注目しています。
28,129円というのは18日(火)の安値であり、翌19日に空いたマドを埋める水準です。またこの水準は、新値三本足の陽転値(28,222円)に近いものです。

なお25日(火)の午前2時28分(日本時間)に(この頃はNYダウが1000ドル超の下げとなっていました)、シカゴ日経平均先物は一時26,690円まで下げましたが、そこからは600円近くも値を戻し、清算値は27,275円でした。
つまり現時点で2万7千円割れは、現物市場ではなかったことに、つまり幻となっています。ここに弱気心理はひとつの陰の極に達した感があり、これもまた、底入れ示唆のシグナルのひとつといえそうです。
【1月25日7:40更新】
日経平均時間足エリオット波動分析

[NYダウ]
NYダウ日足エリオット波動分析
「フラッシュ・クラッシュ」、目先底入れの可能性
24日(月)の米国株市場は7営業日ぶりに反発、前週末比99ドル高となりました。日中の下げが1115ドルに拡大する場面もありましたが、大引けにかけて急速に値を戻しました。このフラッシュ・クラッシュは、日足ローソク足に920ドルもの長大な下ヒゲを生み出しました。この「たくり足」は─最終的な底入れ判断には尚早ですが─少なくとも目先底入れを示すものといえましょう。

【日足・エリオット波動分析】 
NYダウは36,952ドル(1/5高値)から第(2)波の調整に位置付けられます。昨年6月に付けた安値(33,271ドル)からの上昇第5波は、[エクスパンディング・ダイアゴナル・トライアングル](拡大斜行三角形)という(かなりレアですが)パターンだったようです。

「ダイアゴナル─」から下放れると、市場価格は少なくともパターンが始まった水準まで速やかに戻ります。今回のケースでは33,271ドルが最小ターゲットです。24日の安値(33,150ドル)は最小ターゲットを達成していますから、ここからは大きなリバウンドを想定すべきでしょう。

リバウンドの目安としては、1月からの下げ幅の38.2%~61.8%戻りが適当です。計算すると[34,602ドル~35,500ドル]が得られ、当面はこのレンジを試す展開となりそうです。
NYダウ時間足チャートのエリオット波動分析
【ナスダック総合指数・日足エリオット波動分析】 「弱気相場」入りを回避!?
昨年11月高値(16,211)から第(2)波の調整局面が進行中とみられ、その下値レンジとして14,175~12,395(昨年2月高値と3月安値の範囲、レッサー・ディグリーマルiv波領域)を想定しています。

昔から「高値からの下げ率が20%を上回ると弱気相場入り」といわれます(最近は10%下げで弱気相場入りとする見方もあるようですが…)。この見方に立てば、ナスダック総合指数が12,969を下回った時点で高値からの下げ率が20%を超え、弱気相場入りということになります。

24日(月)には一時13,094まで下げ、高値からの下落率は19.2%に拡大しましたが、急速に下げ渋る動きとなりました。弱気相場入りはひとまず回避された格好です。
ベストシナリオであれば、ナスダックの調整は足元で終わった可能性があります。もしそうなら、ここからは底値固めの局面に入ることでしょう。

一方、上記12,969がブレイクされることになれば、当面の下値メドは[12,552-12,395]でしょう。
12,552は第(1)波の38.2%押し水準。12,395は2021年3月に付けた、レッサー・ディグリーマルiv波安値のことです。
【1月25日 9:10更新】
ナスダック総合指数日足エリオット波動分析

[米ドル/円]
米ドル/円週足エリオット波動分析
米ドル/円は2021年1月以来、(C)波の上昇トレンドが進行中であり、今年は米ドル高・円安の2年目に当たります。エリオット波動と8年サイクルに基づき、2023-24年に2015年の高値(125.860円)を上回る、これが中長期の基本観です。筆者が描く理想的なシナリオは、「2023年6月頃に1ドル=150-160円を達成する」というものです。

【週足&日足・エリオット波動分析】 「リスクオフの円買い」は過去のものに
ドル/円は2015年からの大型トライアングルを上放れ(2021年)、102.579円(1/6)を起点とする(C)波の上昇トレンド(米ドル高・円安)にあります。この(C)波は5波構成となり、その内、第(3)波が109.110円(9/22)から進行中とカウントしています。

昨年11月に付けた115.491円以来、第2波(米ドル安・円高)が展開されているとみられます。第2波のパターンはフラットです。

116.319円(1/4)からは、第2波中マルc波に位置付けられます。この第2波の下値メドは以下に示す通りです。

[113.327円]…第2波中のマルa波(11/24→11/30)と、マルc波が等しく下がる水準
[113.076円]…2021年1月(102.579円)から22年1月(116.319円)までの米ドル高・円安に対する23.6%押し水準
[112.499円]…11/30の米ドル/円安値。なおこの水準のやや下には、過去1年間のサポートラインが控えます。

24日(月)に米ドル/円は一時113.458円と、14日につけた113.489円を若干下回る動きとなりました。上記の[113.327円]をほぼ達成しました。

なお、足元の動き(世界の株式市場の動揺にも関わらず米ドル/円は動意に乏しい)は、「リスクオフの円買い」という投資家行動パターンが過去のものであることを、改めて認識させます。
【1月25日9:35更新】
米ドル/円日足エリオット波動分析
米ドル/円時間足チャートのエリオット波動

エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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