エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※1月14日更新

2022/01/14 12:07

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

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【日経平均】
・底打ちなるか?
【当面の想定レンジ】 27,600~28,800円

【NYダウ】
・金融株指数の最高値更新が示唆するものとは?
【当面の想定レンジ】 34,700~36,900ドル

【米ドル/円】
・短期波動カウントを修正(押し目買い方針は継続)
【当面の想定レンジ】 112.300~116.500円


<日経平均>
日経平均日足チャートのエリオット波動分析
底打ちなるか?
今週(1/11-14)は底入れタイミングとしてふさわしいとみています。222日(営業日ベース)の対等日柄が到来するのが1月12日(水)で、その付近が重要な転換タイミングとしてひときわ注目に値します。本日14日(金)の前場は急落していますが、この日で底打ちなるかを目しています。

【日足・エリオット波動分析】 
[波動カウント➀]
30,714円(2/16高値)以来の第(2)波は、ダブル・スリー(W-X-Y)というパターンです。

30,795円(9/14高値)からのY波はトライアングルであり、この見方が正しければ、第(2)波は27588円(12/3安値)を下回らずに終わるでしょう。

[波動カウント➁]
30,795円(9/14高値)からは第(2)波の調整に当たり、それはジグザグ(A-B-C)で下げていくと想定されます。第(2)波の下値メドとしては、第(1)波(20/3/17→21/9/14)の上昇に対する38.2%押し水準・25,280円が有力です。
日経平均時間足エリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】
29,388円(1/5高値)からは、昨年9月からの三角保ち合いにおける最終下降波マルe波に位置付けられます。

14日(金)の前場に日経平均の下げ幅は500円を超え、水準はトライアングル下辺に近づいています。上記のように、今週は注目タイミングでもあり、本日の下げを以てマルe波は終了する可能性があり、目先の展開が注目されます。

今後27,588円(12/3安値)を割れず、28,814円(1/12高値)を上抜くと、マルe波の終了が確認されます。

この見通しとは異なり、27,588円(12/3安値)を割れる場合には、日経平均はトライアングルから下放れ始めた、とみることができ、この場合は上記[波動カウント➁]への切り替えを考慮する必要があります。
【1月14日11:35更新】
TOPIX日足チャートのエリオット波動分析・騰落レシオ


<NYダウ>
NYダウ日足エリオット波動分析
金融株指数の最高値更新が示唆するものとは?
今年見込まれるテーパリング終了・利上げ開始という、米金融政策の大きな変更に反応し、ハイテク株、グロース株などが軟調な展開となっています。

その一方、金融株などバリュー株には買いが継続しています。
1月13日(木)に、ナスダック総合指数は大きく下げましたが、この日S&P500金融株とKBW銀行株指数の両方が揃って史上最高値を更新しました。

金融株は景気のバロメーター、先行指標です。もしも市場が、今後に長短金利差の縮小や逆転を予想しているのなら(これは昨年繰り返し警戒された、「高インフレ下の景気後退」=スタグフレーションのケースに当てはまります)、今のように金融株が選好されることはないはずです。
つまり、金融株が足元で最高値を更新したのは、市場が先々の長短金利差拡大を予想している、つまりは景気拡大の継続を信じている、ということでしょう。
もちろん、金利上昇自体はグロース株には向い風です。いずれは景気の天井も訪れ、相場の本格的な調整も起きるでしょう。しかし、それはまだ先のことと思われます。

【日足・エリオット波動分析】 
NYダウは33,785ドル(10/1安値)を起点に、マイナー級の第5波上昇トレンドが進行中とみられます。このマイナー級第5波完成を以て、コロナショック底値からの上昇5波構成は完成しますが、その完成時期はまだ先です。
NYダウ時間足チャートのエリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】 
33,785ドル(10/1安値)からのマイナー級第5波の上昇トレンド中、マイニュート級マルi波高値は36,565ドル(11/8高値)、同マルii波安値は34,006ドル(12/1安値)で終わり、そこからの上昇はマルiii波とカウントしています。

マルiii波中、ミニュエット級の第(ii)波は34,665ドル(12/20安値)を以て終わり、そこからはミニュエット級第(iii)波の上昇が進行中とみられます。このミニュエット級第(iii)波はさらに、サブミニュエット級に分波している、とみられます。

35,639ドル(1/10安値)を以てサブミニュエット級第ii波が終わったとすると、現在は第iii波の上昇波初期に当たります。この見方通りなら、NYダウは近々、初の3万7千ドル台を付ける展開となりそうです。
ナスダック総合指数日足エリオット波動分析
【ナスダック総合指数・日足エリオット波動分析】 
ナスダック総合指数(以下ナスダック)については、昨年11月高値・16,212からの調整を第3波のマルiv波とカウントできます。この波動カウントに基づくと、昨年10月安値14,181((レッサー・ディグリー第(iv)波安値)辺りが下げ止まりメドとして適当です。なおマルiv波とマルi波高値(14,175、昨年2月高値)が重なることはありません(ノー・オーバーラップ)。この点からも、ナスダックの今後の下落余地は限定的と思われます。

マルiv波すべてが終わったかは別にして─マルiv波はフラットやトライアングルなど保ち合いパターンになるかもしれません─ナスダックの値幅調整そのものは終わったか、終わりつつあると思われます。
【1月14日 9:30更新】

<米ドル/円>
米ドル/円週足エリオット波動
米ドル/円は2021年1月以来、(C)波の上昇トレンドが進行中であり、今年は米ドル高・円安の2年目に当たります。エリオット波動と8年サイクルに基づき、2023-24年に2015年の高値(125.860円)を上回る、これが中長期の基本観です。筆者が描く理想的なシナリオは、「2023年6月頃に1ドル=150-160円を達成する」というものです。

【週足&日足・エリオット波動分析】 短期波動カウント修正(押し目買い方針は継続)
ドル/円は2015年からの大型トライアングルを上放れ(2021年)、102.579円(1/6)を起点とする(C)波の上昇トレンド(米ドル高・円安)にあります。この(C)波は5波構成となり、その内、第(3)波が109.110円(9/22)から進行中とカウントしています。

前回レポート(1/11)では、米ドル/円が115円処で下値を固めるとみていましたが、14日(金)午前には一時114円割れとなっています。これに伴い、短期波動カウントを以下のように修正します。

昨年11月に付けた115.491円を起点に、第2波(米ドル安・円高)形成中とカウントします。この第2波パターンは「(エクスパンディッド)フラット」でしょう。

116.319円(1/4)からは、第2波中マルc波に位置付けられます。
この第2波の下値メドとして、以下に示す水準に注目です。

[113.327円]…第2波中のマルa波(11/24→11/30)と、マルc波が等しく下がる水準
[113.076円]…2021年1月(102.579円)から22年1月(116.319円)までの米ドル高・円安に対する23.6%押し水準
[112.499円]…11/30の米ドル/円安値。なおこの水準のやや下には、過去1年間のサポートラインが存在します。

第2波終了後には第3波の米ドル/円上昇がスタートし、それは116.319円をクリア、118円台を試す展開を予想します。基本観は米ドル高・円安であり、押し目買い方針を継続したいところです。
【1月14日10:50更新】
米ドル/円日足エリオット波動分析
米ドル/円時間足チャートのエリオット波動

エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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