エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※12月3日更新

2021/12/03 09:52

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

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【日経平均】
・波動カウントを修正するも、やはり底打ちは近い?!
【当面の想定レンジ】 27,300~30,000円

【NYダウ】
・第(2)波調整入りとみられる(短期はリバウンドを想定)
【当面の想定レンジ】 33,800~35,600ドル

【米ドル/円】
・次の米ドル高・円安トレンド開始のきっかけ待ち
【当面の想定レンジ】 112.300~116.000円


<日経平均>
日経平均日足エリオット波動分析
波動カウントを修正するも、やはり底打ちは近い?!
「オミクロン・ショック」をきっかけに、リスクオフ局面が続いています。日経平均は10月6日に付けた安値27,293円を今のところ維持していますが、TOPIXは10月6日の安値(1927)を一時下回りました(12/1)。またTOPIXは200日移動平均線も明確に下回りました。

この動きにより、TOPIXについては、調整第(2)波(3月高値以来の)が10月6日安値で終わった、という見方が成立しません。よって波動カウントの見直しが必要となりました。

もちろん、中長期上昇トレンドという基本観にはまったく変わりはありませんし、変更後の波動カウントにおいても、日本株全体の底打ちは接近している可能性があります。

日経平均は今年を通じて、大まかに2万7000円~3万700円のボックスレンジ内で推移しています。
足元の日経平均は同レンジの下限に近付いており、いつ下げ止まってもおかしくありません。
さらに2日(木)の東証1部騰落レシオは1年8ヵ月ぶりに70%割れとなり(69.23%)、日本株市場全般の「下がり過ぎ」が顕著です。
TOPIX日足エリオット波動と騰落レシオ

【日足・エリオット波動分析】 
[修正後波動カウント➀]
30,714円(2/16高値)以来の調整局面は第(2)波に位置付けられます。この第(2)波はダブル・スリー(W-X-Y)を形成中です。ちなみに30,795円(9/14高値)からのY波は、トライアングルのコースを辿っているかもしれません。だとすると、日経平均の第(2)波は27,293円(10/6安値)を下回らずに終わるでしょう。
TOPIXの第(2)波もダブル・スリーですが、9月高値(2120)以来のY波はジグザグとみられます。

なお第(2)波の終了と第(3)波上昇トレンド入りは、日経平均とTOPIXの両方が11月16日高値(29,960円、2062)を上抜くことにより確認されます。

[修正後波動カウント➁]
30,795円(9/14高値)からは第(2)波の調整に当たり、それはジグザグ(A-B-C)で下げていくと想定されます。A波(9/14→10/6)の下げ幅(3502円)と、C波(11/16高値29,960円→)の下げ幅が同じとすると、下値メドは26,458円。第(1)波(20/3/17→21/9/14)の上昇に対する38.2%なら25,280円。これら水準への下押しを経て、第(3)波の上昇トレンドが始まると予想されます。
【12月2日16:15更新】
日経平均時間足エリオット波動分析


<NYダウ>
NYダウ日足チャートのエリオット波動分析
【日足・エリオット波動分析】 第(2)波調整入りとみられる(短期はリバウンドを想定)
「オミクロン・ショック」の余波は続き、12月1日のNYダウは一時34,006ドルまで下落。11月最高値からのザラバベース下落幅は、2500ドル超となりました。

この下落のさなかNYダウは、節目として注目していた34,115ドルを下回りました。この動きにより、NYダウは11月高値(36,565ドル)を以てマイナー級5波を終えたとみられます。つまりは、2020年3月以来の上昇トレンド=インターミディエイト級(1)波も終了したとみられます。

これによると、今はインターミディエイト級(2)波の調整が進行中です。もしそうなら、この第(2)波はコロナショック以降では最大規模の調整となるでしょう。

具体的には、第(1)波中もっとも下げたのは20年9月3日高値(29,199ドル)から同10月30日安値(26,143ドル)までの10.46%だったことから、第(2)波の下げ率はそれを上回るでしょう。
こうみると、この先NYダウは控えめにみても、32,500ドル処(11月高値から11%下げ)へ下げる展開となりそうです。
NYダウ時間足チャートのエリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】 
最高値36,565ドル(11/8)からの第(2)波は、ジグザグ(A-B-C)で下げていくと想定されます。その内のA波は、34,006ドル(12/1安値)を以て終わったかもしれません。

そうであれば、短期的にはB波のリバウンドとなり、それは34,984-35,588ドル(高値からの下げに対する38.2%-61.8%戻り)を目指すでしょう。

このB波を経てC波の下落が開始され、上記32,500ドル処を目指すと思われます。

その反面、35,600ドルを終値で上回るようなら、直近の上昇はリバウンドではなく、むしろ新たな上昇トレンド入りの可能性があります。これは、33,785ドル(10/1安値)からのマイナー級第5波の上昇が、まだ継続していることを示唆します。ただこの見方は、今後33,785ドルを一時的にも下回った時点でキャンセルされます。
【12月3日 8:30更新】


<米ドル/円>
米ドル/円日足エリオット波動分析
米ドル/円は今年1月以来、(C)波の上昇トレンドが進行中です。エリオット波動と8年サイクルに基づき、2023-24年に2015年の高値(125.860円)を上回る、これが中長期の基本観です。ちなみに筆者が描く理想的なシナリオは、「2023年6月頃に1ドル=150-160円を達成する」というものです。

【週足&日足・エリオット波動分析】 次の米ドル高・円安トレンド開始のきっかけ待ち
米ドル/円は24日(水)に付けた4年8ヵ月ぶり高値(115.491円)以降、上値が重い展開が続いています。

「オミクロン・ショック」の余波により、11月30日には一時10月11日以来の米ドル安・円高水準となりました。もっとも、このような動きは想定内です。

米ドル/円は2016年12月高値(118.660円)へ向けた、次の上昇トレンド開始に向けて力を蓄えながら、そのきっかけを待つ状態とみています。
米ドル/円日足エリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】
米ドル/円は109.110円(9/22)を起点に、第(3)波の上昇トレンドが進行中とみられます。

この第(3)波中第1波の高値は、114.669円(10/20)、そこからは、第2波の調整が進行中とみられます。
第2波のパターンはエクスパンディッド・フラット、115.491円(11/24)からはマルc波の下落に当たります。

エクスパンディッド・フラットにおいて、A波とC波の長さは、1:1.618となる傾向が強いとされています。
今回の場合、マルa波(114.669円→112.711円)の長さは1.958円ですから、マルc波の長さは3.168円(=1.958円×1.618)になるとみることができ、これを計算すると第2波のメドとして112.322円が導かれます。この節目に11月30日の安値112.499円は近いものでした。第2波は終わったか、終わりつつある、とみられます。
【12月3日9:25更新】
米ドル/円時間足チャートのエリオット波動

エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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