エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※11月24日更新

2021/11/24 10:45

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

宮田レポートPDF版はこちらから

【日経平均】
・TOPIX「ランニング・フラット」の示唆とは?
【当面の想定レンジ】 29,000~30,700円

【NYダウ】
・スピード調整終了?
【当面の想定レンジ】 35,440~36,500ドル

【米ドル/円】
・1ドル=115円をクリア、年末にかけて118円も
【当面の想定レンジ】 112.700~116.000円

<日経平均>
日経平均日足チャートのエリオット波動分析
【日足・エリオット波動分析】 TOPIX「ランニング・フラット」の示唆とは?
30,714円(2/16高値)を起点とする第➂波中第(2)波の調整局面は、27,293円(10/6安値)を以て終了し、そこからは第③波・第(3)波「サード・オブ・サード」の上昇波動に位置付けられます。
第(3)波は、2022年~2023年にも日経平均を4万円水準に押し上げるポテンシャルを持っています。

TOPIXについては、3月高値(2013)からの第(2)波が1927(10/6安値)を以て終了、そこから第(3)波の上昇トレンドに入ったとカウントしています。第(2)波は「ランニング・フラット」と呼ばれる、一般フラットが右斜め上に歪んだパターン形状です。

ところで「ランニング・フラット」、あるいは「ランニング・コレクション(連続修正)」が形成されるのは、どのような状況下でしょうか?
それは次に来る上昇トレンドが非常に強いときです。筆者の見方では10月から「サード・オブ・サード」(ダイナミックな上昇トレンド)が始まっており、ここでのランニング・フラット形成は理にかなっているといえそうです。
TOPIX日足チャートのエリオット波動分析・騰落レシオ
日経平均時間足エリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】 
日経平均は2月高値からの第(2)波を27,293円(10/6安値)で終了し、今は上昇第(3)波の初動段階とみられます。

10月6日以降の戻り高値は29,960円(11/16)であり、今のところはフィボナッチ比率の節目・29,969円(9月~10月の下落の76.4%戻り)によって上値が抑えられています。

もっとも直近の安値は、10月安値からの右肩上がりサポートラインによって支えられています。
上値は重いですが、下値固めも進んでいると思われます。

東証1部騰落レシオは83.3%(11/22)と低水準であり、日経平均・TOPIXは上昇基調をそろそろ強め始めておかしくありません。年末へ向けたラリー開始が期待されます。
【11月24日8:40更新】


<NYダウ>
NYダウ日足チャートのエリオット波動分析
【日足・エリオット波動分析】 スピード調整終了?
NYダウは、5月高値(35,091ドル)以来の強気トライアングルから上放れ局面にあります。それはマイナー段階の第5波に相当し、この強気波動の終了を以てインターミディエイト段階の上昇第(1)波が完成します。

今回のトライアングルは完成までに5ヵ月を要し、この間に上昇へのマグマが相当に溜まったものと思われます。トライアングルの期間が長いほど(その規模が大きいほど)、上放れ後のラリーは大きく、力強いものになる傾向があります。

シーズナリティ(年間季節性)からみても、米国株は毎年のように、ハロウィン(10月31日)辺りから翌年5月にかけてリターンが高いことが知られています。

11月8日以来のスピード調整=マルii波は、足元で終わった可能性があります(後述)。そうであれば、これから年末にかけてNYダウの上昇が期待できそうです。

さらに2022年の4~5月にかけてのラリーも期待できますし、その頃には4万ドルを試す局面があるかもしれません。

【時間足・エリオット波動分析】 
5月高値(35,091ドル)以来のマイナー級第4波(トライアングル)は、33,785ドル(10/1安値)を以て完成し、以降ではマイナー級の第5波上昇トレンドが進行中とみられます。

36,565ドル(11/8高値)からは、マイニュート級(マイナー級のひとつ下位の段階)のマルii波とカウントしています。

23日(水)に一時35,542ドルまで下げ、およそ1ヵ月ぶり安値を付けましたが、その後は大引けにかけてプラスに転じました。この日の安値は35,490ドル((レッサー・ディグリー第(iv)波安値・35,490ドル(10/27安値))に近いものです。11月8日からのマルii波は終わったかもしれません。
今後36,316ドルを抜くと、マルiii波の上昇に入ったという最初の感触が得られます。
【11月24日 9:10更新】
NYダウ時間足チャートのエリオット波動分析


<米ドル/円>
米ドル/円週足エリオット波動カウント
米ドル/円は今年1月以来、(C)波の上昇トレンドが進行中です。エリオット波動と8年サイクルに基づき、2023-24年に2015年の高値(125.860円)を上回る、これが中長期の基本観です。ちなみに筆者が描く理想的なシナリオは、「2023年6月頃に1ドル=150-160円を達成する」というものです。

【週足&日足・エリオット波動分析】 1ドル=115円をクリア、年末にかけて118円も
11月23日に米ドル/円は、一時4年8ヵ月ぶりの1ドル=115円台乗せとなりました。FRB議長にパウエル氏が再任され、従来の金融政策スタンスが維持されるとの見方が強まりました。これを受けて政策金利との相関が強い米5年債利回りは年初来高値を更新し、日米金利差も一段と拡大したことなどが背景にあります。

いずれにしても、米ドル/円が心理的節目の115円を抜けた意味は小さくありません。実際のところ115円をクリアした現在、チャート上は2016年12月に付けた118.660円まで、これという強い節目は見当たりません。これから年末にかけて、1ドル=118円に達してもおかしくないでしょう。
米ドル/円日足チャートのエリオット波動分析
日米金利差チャート
米ドル/円時間足チャートのエリオット波動
【時間足・エリオット波動分析】
米ドル/円は109.110円(9/22)を起点に、第(3)波の上昇トレンドが進行中とみられます。

この第(3)波中第1波の高値は、114.669円(10/20)、第2波安値は112.711円(11/8)とカウントできます。そうだとすると、足元は第(3)波中第3波「サード・オブ・サード」の上昇(米ドル高・円安)とみられます。それは118.660円へ向けた強い動きになるでしょう。

ちなみにこの見方は、113.577円(11/19)を維持する限り有効です。113.577円を維持できない場合は、114.669円(10/20)からの第2波がまだ続いている可能性が高いでしょう。
【11月24日10:15更新】

(※)118.660円を巡って「メインシナリオ」「サブシナリオ」があります。詳細はマンスリー・フォーカス(10月27日更新)(クリックすると開きます)をご覧ください。


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


topへ