エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※11月19日更新

2021/11/19 11:09

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

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【日経平均】
・コア30は年初来高値を更新か?
【当面の想定レンジ】 29,000~30,700円

【NYダウ】
・年末商戦期待でラリー開始も?!
【当面の想定レンジ】 35,500~36,500ドル

【米ドル/円】
・一時4年8ヵ月ぶり米ドル高・円安水準(目先は上昇一服も)
【当面の想定レンジ】 112.700~116.000円

<日経平均>
コア30日足チャートのエリオット波動分析
コア30は年初来高値を更新か?
今週はトヨタ自動車(7203)やリクルートホールディングス(6098)、東京エレクトロン(8035)などが上場来高値を更新したり、ソニーグループ(6758)が年初来高値まで買われるなど、時価総額の大きい日本のリーディングカンパニーを物色する動きが目立ちました。この流れを受けて、TOPIXコア30(東証1部全銘柄のうち、時価総額、流動性が特に大きな30銘柄で構成)は他のインデックスに比べ強い動きとなっています。17日(水)にコア30は一時1007.51まで上昇、9月に付けた年初来高値(1008.44)の更新が目前となっています。

経験則的に、強気相場の初期には主力大型株(コア30採用銘柄のような)が選好される傾向があります。その後は強気相場が本格化するに従い、他の大型株・中型株・小型株へと次第に物色の裾野が広がっていく…こんなイメージです。

筆者は10月以降、日本株の大強気相場が始まった可能性があるとみています。もしそうであれば、まだ強気相場は始まって日が浅いわけですから、今この時期に主力大型株の需要が膨らむのも当然といえるかもしれません。

逆に主力大型株が選好されている状況だからこそ、現在が強気相場の初期にある、とみることもできるでしょう。

コア30が年初来高値を早々に更新するかに注目です。コア30の高値更新を突破口に、日経平均、TOPIXの上昇基調が強まる展開もありそうです。
日経平均日足チャートのエリオット波動分析
【日足・エリオット波動分析】 
16日(火)、日経平均の新値三本足が陽転、買いシグナルが点灯しました。

30,714円(2/16高値)を以て第➂波中第(1)波が終わり、そこからは第➂波中第(2)波に位置付けられます。
この第(2)波は「フラット(A-B-C, 3-3-5)」というパターンですが、それは27,293円(10/6安値)を以て終わったとみられます。

そうであれば、10月安値から第(3)波の上昇トレンドに入ったことになります。
この第(3)波は、2022年~2023年にも日経平均を4万円水準に押し上げるポテンシャルを持っています。

TOPIXについては、3月高値(2013)からの第(2)波が1927(10/6安値)を以て終了、そこから第(3)波の上昇トレンドに入ったとカウントしています。第(2)波は「ランニング・フラット」と呼ばれる、一般フラットが右斜め上に歪んだパターン形状です。
TOPIX日足チャートのエリオット波動分析・騰落レシオ
日経平均時間足エリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】 
日経平均は2月高値からの第(2)波を27,293円(10/6安値)で終了し、今は上昇第(3)波の初動段階とみられます。

16日(火)に日経平均は一時29,960円まで上昇、3万円を試す動きとなりましたが、利益確定売りに押し戻されました。フィボナッチ比率からの節目・29,969円(9月~10月の下落の76.4%戻り)によって上値が抑えられた格好です。そして17日・18日は続落となり、18日には一時29,402円まで下げる場面がみられました。

もっとも18日の日経平均は、10月安値からのサポートラインに達した後に急速に下げ渋る展開となりました。ここから仕切り直しで、改めて3万円を試す展開となるかに注目です。
【11月18日16:15更新】

<NYダウ>
NYダウ日足チャートのエリオット波動分析
【日足・エリオット波動分析】 年末商戦期待でラリー開始も?!
NYダウは、5月高値(35,091ドル)以来の強気トライアングルから上放れ局面にあります。それはマイナー段階の第5波に相当し、この強気波動の終了を以てインターミディエイト段階の上昇第(1)波が完成します。

今回のトライアングルは完成までに5ヵ月を要し、この間に上昇へのマグマが相当に溜まったものと思われます。トライアングルの期間が長いほど(その規模が大きいほど)、上放れ後のラリーは大きく、力強いものになる傾向があります。

シーズナリティ(年間季節性)からみても、米国株は毎年のように、ハロウィン(10月31日)辺りから翌年5月にかけてリターンが高いことが知られています。

米年末商戦がいよいよ本格化してきました。全米小売業界(NRF)は、2021年の年末商戦期間(11~12月)の小売売上高が過去最高を記録するという見通しを発表(10/27)しています。こういった追い風を受けて、今年も年末にかけてNYダウの上昇が期待できそうです。

さらに2022年の4~5月にかけてのラリーも期待できますし、その頃には4万ドルを試す局面があるかもしれません。

【時間足・エリオット波動分析】 
5月高値(35,091ドル)以来のマイナー級第4波(トライアングル)は、33,785ドル(10/1安値)を以て完成し、以降ではマイナー級の第5波上昇トレンドが進行中とみられます。

36,565ドル(11/8高値)からは、マイニュート級(マイナー級のひとつ下位の段階)のマルii波とカウントしています。マルii波の下値として、35,892ドル~35,490ドル((レッサー・ディグリー第(iv)波が動いた領域))が有力視できます。

18日(木)には一時35,654ドルまで下げましたが、これは想定下値レンジ内です。また、11月8日高値からの下げは(a)-(b)-(c)の三波構成となっています。マルii波は既に終わったか、終わりつつあると思われます。今後36,316ドルを抜くと、マルiii波の上昇に入ったという最初の感触が得られます。
【11月19日 9:10更新】
NYダウ時間足チャートエリオット波動


<米ドル/円>
米ドル/円週足チャートのエリオット波動分析
米ドル/円は今年1月以来、(C)波の上昇トレンドが進行中です。エリオット波動と8年サイクルに基づき、2023-24年に2015年の高値(125.860円)を上回る、これが筆者の中長期の基本観です。

【週足&日足・エリオット波動分析】 一時4年8ヵ月ぶり米ドル高・円安水準(目先は上昇一服も)
前レポート(11/16)では[米ドル/円が、2017年11月6日に付けた114.690円を今週にも上抜き、年初来高値を更新する可能性をみています]としていました。この予想は実際のところ、早々に実現しました。17日(水)に米ドル/円は114.690円を上抜き、一時4年8ヵ月ぶり高値(114.945円)を付けたのです。

ただし一気に115円回復とはなりませんでした。IMM通貨先物市場では非商業部門(投機筋)が対ドルで円を大幅に売り越しており(およそ3年ぶりの大きさ)、節目の115円手前では、いったんポジション整理の動きが出やすいでしょう。目先的に米ドル/円の上昇は一服しやすく、やや円高方向へ振れる場面もあるかもしれません。

もっとも日米金利差の拡大基調が今後も見込まれる中で、短期的なポジション整理に伴う円買いの影響は限定的であり、米ドル高・円安のトレンド自体を変えることにはならないでしょう。

一方、今後115円レベルを抜くと、2016年12月に付けた118.660円を目指して米ドル高・円安が急速に進行する可能性があります。

米ドル/円日足チャートのエリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】
110.941円(3/31)からの第(2)波は、109.110円(9/22)を以て終了し、そこからは第(3)波の米ドル高・円安トレンドがスタートしたとみています。

この第(3)波中第1波の高値を、114.945円(11/17)で付けたとみることができます。そうだとすると、足元は第(3)波中第2波の調整(米ドル安・円高)とみられます。

第2波の下値メドですが、112.711円(レッサー・ディグリー・マルiv波安値)付近を有力視できます。目先このような動きを経て、第(3)波中第3波「サード・オブ・サード」の米ドル高・円安が始まるでしょう。

一方、上記のような目先的な円高を経ることなく、このまま114.945円を上抜く場合は、既に118.660円へ向けたトレンドに入った可能性が高いでしょう。
【11月19日10:15更新】
(※)118.660円を巡って「メインシナリオ」「サブシナリオ」があります。詳細はマンスリー・フォーカス(10月27日更新)(クリックすると開きます)をご覧ください。


米ドル/円時間足チャートのエリオット波動
米ドル/円と日米金利差


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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