エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※11月16日更新

2021/11/16 11:18

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

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【日経平均】
・今週は3万円を試す展開か?
【当面の想定レンジ】 28,900~30,700円

【NYダウ】
・今年も年末に向けて上昇?
【当面の想定レンジ】 35,500~36,500ドル

【米ドル/円】
・今週にも年初来高値を更新するか?
【当面の想定レンジ】 113.000~115.000円

<日経平均>
日経平均日足チャートのエリオット波動分析
今週は3万円を試す展開か?
11月15日の東京株式市場では日経平均が3日続伸。この日で主要企業の決算発表がほぼ一巡し、好決算銘柄への物色が進みました。東京エレクロトロン(8035)、レーザーテック(6920)など値がさの半導体関連株の一角や、自動車株ではトヨタ自動車(7203)が上場来高値を更新しました。

取引時間前に発表された7-9月の国内総生産(GDP)速報値は年率換算3.0%減と市場予想(0.7%減)を下回ったものの、相場への影響は限定的でした。

相場は過去の悪材料よりも、先々の好材料(政府による財政支出40兆円超の経済対策、新型コロナ後の経済回復など)に、徐々に反応し始めたように思われます。このような市場心理の微妙な変化は、強気相場再開に向けて良い影響を及ぼしていくかもしれません。

エリオット波動からは、日経平均が2022年に向けてダイナミックなラリーを開始した可能性が高いと思われます。ちなみに日経平均が今後29,794.37円を上回って引けると「新値三本足」が陽転、買いシグナルが点灯します(TOPIXは既に陽転済みです)。今週の日経平均は3万円を試す展開となるかに注目です。

【日足・エリオット波動分析】 
30,714円(2/16高値)を以て第➂波中第(1)波が終わり、そこからは第➂波中第(2)波に位置付けられます。
この第(2)波は「フラット(A-B-C, 3-3-5)」というパターンですが、それは27,293円(10/6安値)を以て終わったとみられます。そうであれば第(3)波の上昇トレンドに入ったことになります。この第(3)波は、2022年~2023年にも日経平均を4万円水準に押し上げるポテンシャルを持っています。

なお、TOPIXについては、3月高値(2013)からの第(2)波が1927(10/6安値)を以て終了、そこから第(3)波の上昇トレンドに入ったとカウントしています。第(2)波は「ランニング・フラット」と呼ばれる、一般フラットが右斜め上に歪んだパターン形状です。
TOPIX日足チャートのエリオット波動分析・騰落レシオ
日経平均時間足エリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】 
日経平均は2月高値からの第(2)波を27,293円(10/6安値)で終了し、今は上昇第(3)波の初動段階とみられます。

28,475円(10/29安値)からはマルiii波の上昇に位置付けられます。このマルiii波中、第(i)波高値は29,880円(11/4高値)、そこからは第(ii)波とカウントできます。15日にはTOPIXが4日高値(2055)を一時上回っており、日経平均も29,880円を早々に上回ることが予想されます。

この波動カウント通りなら、日経平均はマルiii波の第(iii)波「サード・オブ・サード」の上昇局面がスタートしたことになり、今週中にも心理的節目の3万円を試すでしょう(この付近には9月~10月の下落の76.4%戻り・29,969円があります)。そして遠からず、30,795円(9/14高値)を試す展開も視野に入ってくるでしょう。
【11月15日16:45更新】

<NYダウ>
NYダウ日足チャートのエリオット波動分析
【日足・エリオット波動分析】 今年も年末に向けて上昇?
NYダウは、5月高値(35,091ドル)以来の強気トライアングルから上放れ局面にあります。それはマイナー段階の第5波に相当し、この強気波動の終了を以てインターミディエイト段階の上昇第(1)波が完成します。

今回のトライアングルは完成までに5ヵ月を要し、この間に上昇へのマグマが相当に溜まったものと思われます。トライアングルの期間が長いほど(その規模が大きいほど)、上放れ後のラリーは大きく、力強いものになる傾向があります。

シーズナリティ(年間季節性)からみても、米国株は毎年のように、ハロウィン(10月31日)辺りから翌年5月にかけてリターンが高いことが知られています。

今年これまでのところ、NYダウはほぼシーズナリティに沿った動きをしているように思われます。今年も年末に向けた上昇となるか注目されます。さらに2022年の4~5月にかけてのラリーが期待できますし、その頃には4万ドルを試す局面があるかもしれません。今後、2022年の4~5月にかけてのラリーが期待できますし、その頃には4万ドルを試す局面があるかもしれません。

[NYダウのシーズナリティ]
NYダウのシーズナリティ
【時間足・エリオット波動分析】 
5月高値(35,091ドル)以来のマイナー級第4波(トライアングル)は、33,785ドル(10/1安値)を以て完成し、以降ではマイナー級の第5波上昇トレンドが進行中とみられます。

36,565ドル(11/8高値)からは、マイニュート級(マイナー級のひとつ下位の段階)のマルii波とカウントしています。

マルii波の下値としては、35,892ドル~35,490ドル(レッサー・ディグリー第(iv)波が動いた領域)が有力視できます。35,915ドル(11/11安値)がマルii波安値か、それともマルii波中(a)波安値かを見極める局面です。

このマルii波を経て、マルiii波の上昇がスタートするでしょう。
【11月16日 9:30更新】
NYダウ時間足チャートのエリオット波動分析

<米ドル/円>
米ドル/円週足エリオット波動カウント
米ドル/円は今年1月以来、(C)波の上昇トレンドが進行中です。エリオット波動と8年サイクルに基づき、2023-24年に2015年の高値(125.860円)を上回る、これが筆者の中長期の基本観です。

【週足&日足・エリオット波動分析】 今週にも年初来高値を更新するか?
米ドル/円はおよそ4年ぶり高値の114.669円(10/20)を付けてから「小休止」状態となっています。
IMM通貨先物市場では、直近における非商業部門(投機筋)の対ドルでの円売り枚数が10万枚を超えています(およそ3年ぶり大きさの円売りポジションです)。節目の115円の手前で、いったんポジションをを軽くしておきたい、という投資家心理が働くのも当然です。

もっとも日米金利差の拡大基調が今後も見込まれる中で、短期的なポジション整理に伴う円買いの影響は限定的であり、米ドル高・円安のトレンド自体を変えることにはならないでしょう。

筆者は米ドル/円が、2017年11月6日に付けた114.690円を今週にも上抜き、年初来高値を更新する可能性をみています。さらに今月中にも115円を試す展開となっておかしくありません。

なお115円は心理的節目として注目すべき水準ですが、チャート上は、2016年12月に付けた118.660円までこれという節目は見当たりません。

米ドル/円日足チャートのエリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】
110.941円(3/31)からの第(2)波は、109.110円(9/22)を以て終了し、そこからは第(3)波の米ドル高・円安トレンドがスタートしたとみています。

114.669円(10/20)からの下げ(米ドル安・円高)は第1波中マルiv波とカウントできます。112.711円(11/8)からの上昇(米ドル高・円安)はマルv波かもしれません。このマルv波を以て、第(3)波の第1波は完成することになります。

あるいは、114.669円(10/20)を第(3)波の第1波高値、そこから第(3)波の第2波、とカウントすることもできます。この場合、112.711円(11/8)から第3波の上昇に入った可能性があり、それは118~120円を目指す展開となりそうです。
【11月16日10:15更新】

(※)118.660円を巡って「メインシナリオ」「サブシナリオ」があります。詳細はマンスリー・フォーカス(10月27日更新)(クリックすると開きます)をご覧ください。

米ドル/円時間足チャートのエリオット波動
米ドル/円と日米金利差

エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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