エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※10月26日更新

2021/10/26 10:23

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

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【日経平均】
・最終コーナーを回った総選挙戦
【当面の想定レンジ】 28,000~29,800円

【NYダウ】
・輸送株平均の動きに注目─高値更新なるか?
【当面の想定レンジ】 34,500~35,800ドル

【米ドル/円】
・小休止後、再び上値試しへ
【当面の想定レンジ】 113.000~115.000円

<日経平均>
日経平均エリオット波動カウント(フラット)
最終コーナーを回った総選挙戦
投開票日(10/31)まで残り1週間を切り、衆院総選挙戦は早くも最終コーナーを回ろうとしています。複数メディアの情勢分析によれば、自公合計では過半数(233議席)を確保する見込みです。ただ自民党は公示前勢力(276議席)から大きく議席を減らす、という見方もあります。そんなことを反映してか、足元の日経平均の動きは鈍く、気迷い状況となっています。

「総選挙期間は株高」というアノマリーによれば、投開票日前最後の営業日である29日(金)の日経平均終値は、28,140.28円(解散前日・13日)より高くなることが期待されますが、今回はどうでしょうか?

【週足・エリオット波動分析】 
[波動カウント#1] 第(2)波「フラット」は終了した可能性
30,714円(2/16高値)を以て第➂波中第(1)波が終わり、以来、第➂波中第(2)波に位置付けられます。
この第(2)波パターンは、「フラット(A-B-C, 3-3-5)」とみられます。

TOPIXは引き続き200日移動平均線をキープ。騰落レシオは1年3ヵ月ぶりの「下がり過ぎ」を示しました(10/21)。日経平均においても、9月高値からの第(2)波におけるC波(5波構成)が、27,293円(10/6安値)を以て終わった可能性があります。

日柄的にみても、日経平均の第(2)波が始まった2月第3週から33週(フィボナッチ数34マイナス1)目が10月第1週(10/4-8)です。それと併せ、日経平均が21週(フィボナッチ数)サイクル安値を付けた、とみなすこともできましょう。

この見方が正しければ、日経平均は現在、2022年にかけてのダイナミックなラリー、第(3)波の序盤に位置することになります。
日経平均エリオット波動カウント(ジグザグ)
[波動カウント#2] 第(2)波「ジグザグ」
30,795円(9/14高値)を以て第➂波中第(1)波が終わり、以来、第➂波中第(2)波の調整局面が進行中です。第(2)波はジグザグ(A-B-C, 5-3-5)パターンを辿るでしょう。

29,489円(10/20高値)からはC波の下落に入ったかもしれません。この場合、日経平均は、25,277円(20年3月安値からの上昇に対する38.2%押し)付近へ下押しする可能性があります。

なおA波の下げ日数を数えると、それは15営業日(9/14~10/6、両端入れ)でした。C波も同じ15営業日下げるとすると、C波の底入れは11月9日(火)か、その前後と想定されます。

この見方によれば、日経平均の現在位置は、スピード調整の後半に当たることになります。
日経平均時間足エリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】 
波動カウント#1によれば、2月高値以来の第(2)波は、27,293円(10/6安値)を以て終わったとみることができます。すると足元の上昇は第(3)波の初動段階に相当します。

足元はマルii波の下げに位置付けられます。25日(月)は一時28,472円まで下げ、マルi波の半値押し(28,391円)が意識され始めたものの、終値(28,600円)では28,500円を回復。75日移動平均線(28,534円)もキープしました。

目先的にもマルii波は終了し、マルiii波の上昇が始まっておかしくありません。今後、29,489円を一時的にも上抜けば、マルiii波入りの可能性が高まります。

もうひとつ、波動カウント#2に基づけば、第(2)波中B波は29,489円(10/20高値)で終了し、そこからはC波の下落局面にあるとみられます。

上記二つの波動カウントの正否について、その答えは近いうちに出ると思われます。ただ、どちらの波動カウントにも共通するのは、中長期では強気見通しということです。
【10月25日16:15更新】
TOPIX日足チャートのエリオット波動分析・騰落レシオ


<NYダウ>
NYダウ日足チャートのエリオット波動分析
【日足&四半期足・エリオット波動分析】 輸送株平均の動きに注目─高値更新なるか?
[優先波動カウント]
5月高値(35,091ドル)以来の強気トライアングルは、33,785ドル(10/1安値)を以て完成し、今はトライアングルからの上放れ局面にあります。

今回のトライアングルは完成までに5ヵ月を要し、この間に上昇へのマグマが相当に溜まったものと思われます。トライアングルの期間が長いほど(その規模が大きいほど)、上放れ後のラリーは大きく、力強いものになる傾向があります。

季節要因(シーズナリティ)からみても、米国株は毎年のように、ハロウィン(10月31日)辺りから翌年5月にかけてリターンが高いことが知られています。NYダウは2022年にかけてのラリーを開始したかもしれません。

前回レポート(10/22)に書きましたが、次のメジャー上値抵抗線は、1932年安値と1982年安値をベースとする、上昇チャネルライン上限(現在は42,149ドル)です。
NYダウ超長期エリオット波動カウント
なお短期的には、NYダウ輸送株平均に注目しています。ダウ輸送株平均は今年5月10日に高値(16,170ドル)を付けた後、9月20日安値(13,946ドル)まで14%近くも調整しました。

しかしこの1ヵ月は急反発となっています。10月25日には一時15,971ドルと5ヵ月半ぶりの高値を回復、高値更新を目前に控えています。

ちなみに数ヵ月前までは、ダウ輸送株平均の弱さが、ダウ工業株平均やS&P500など他主要インデックスの調整を先取りしている、との見方が成り立ちました(弱気ダイヴァージェンス)。筆者自身、そのように何度か指摘しています。

ですが、ここから輸送株平均が高値を更新すると、話はまったく変わってきます。高値更新の時点で、弱気ダイヴァージェンスの可能性は完全に否定されます。むしろ、輸送株はこれまで大きく出遅れていた反動も手伝い、一躍「ウィズコロナ」「ポストコロナ」セクターの一角として注目を浴びるかもしれません。
【10月26日 9:20更新】
NYダウ輸送株平均チャート
NYダウ時間足チャートのエリオット波動分析


<米ドル/円>
米ドル/円週足エリオット波動カウント
米ドル/円は今年1月以来、(C)波の上昇トレンドが進行中です。エリオット波動と8年サイクルに基づき、2023-24年に2015年の高値(125.860円)を上回る、これが筆者の中長期の基本観です。

【週足・エリオット波動分析】 小休止後、再び上値試しへ
既に、今年これまでの米ドル/円の変動幅は2016年以来5年ぶりの大きさとなっています。このことは、米ドル/円が2017年以来の「休止期」を終え、いよいよ次の「活動期」が始まったことの証左といえるでしょう。

米ドル/円はおよそ4年ぶり高値の114.669円(10/20)を付けてからは、「小休止」状態となっています。短期的には保ち合いになるかもしれません(後述)が、遠からず、2017年11月6日に付けた114.690円を明確にブレイクすることでしょう。

なお心理的節目としての115円を除き、2016年12月に付けた118.660円まで、チャート上これという節目は見当たりません。
米ドル円日足チャートのエリオット波動分析
【日足&時間足・エリオット波動分析】
110.941円(3/31)からの第(2)波は、109.110円(9/22)を以て終了し、そこからは第(3)波の米ドル高・円安トレンドがスタートしたとみています。

なお、今回から時間足の波動カウントを若干見直します。
110.811円(10/4)からのマルiii波は114.669円(10/20)で終わり、そこからをマルiv波とカウントします。

マルii波(9/30-10/4)が「ジグザグ」だったことから、足元のマルiv波は「トライアングル」「フラット」など保ち合いパターンになることが予想されます。マルiv波の想定レンジは、113円~114.500円です。

このマルiv波を経て、次はマルv波の上昇が想定されますが、それは115円処を試すでしょう。
【10月26日10:15更新】
米ドル/円時間足チャートのエリオット波動


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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