エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※10月22日更新

2021/10/22 10:51

宮田エリオット波動レポート(短期アップデート)

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【日経平均】
・騰落レシオはTOPIXの下がり過ぎを示唆
【当面の想定レンジ】 28,000~29,800円

【NYダウ】
・最高値を更新、2022年には4万ドルも視野に?
【当面の想定レンジ】 34,500~35,800ドル

【米ドル/円】
・およそ4年ぶりの米ドル高・円安
【当面の想定レンジ】 113.500~115.000円

<日経平均>
日経平均エリオット波動カウント
騰落レシオはTOPIXの下がり過ぎを示唆
20日(水)に日経平均は一時29,489円まで上げたものの、29,500円の節目(後述)に跳ね返され、翌21日は546円安と大幅に続落。終値で2万9000円を割り込みました。一方、21日のTOPIX終値は、辛うじてですが2000の大台をキープしました。

この日、東証1部騰落レシオ(25日)は73.60%へ急低下しました。これは2020年7月中旬以来1年3ヵ月ぶりの低水準で、TOPIXがテクニカル的に「下がり過ぎ」であることを示唆しています。

【週足・エリオット波動分析】 
[波動カウント#1] 第(2)波「フラット」は終了した可能性
30,714円(2/16高値)を以て第➂波中第(1)波が終わり、以来、第➂波中第(2)波に位置付けられます。
この第(2)波パターンは、「フラット(A-B-C, 3-3-5)」とみられます。

9月高値からの急落は、第(2)波におけるC波(5波構成)に相当します。下値メドは26,954円(8/20安値)付近が適当ですが、27,293円(10/6安値)はそれに近いものでした。

日柄的にみても、日経平均の第(2)波が始まった2月第3週から33週(フィボナッチ数34マイナス1)目が10月第1週(10/4-8)です。それと併せ、日経平均が21週(フィボナッチ数)サイクル安値を付けた、とみなすこともできましょう。

既に第(2)波は終了した可能性があり、短期的な展開に引き続き注目です。
日経平均週足エリオット波動カウント
[波動カウント#2] 第(2)波「ジグザグ」
30,795円(9/14高値)を以て第➂波中第(1)波が終わり、以来、第➂波中第(2)波の調整局面が進行中です。第(2)波はジグザグ(A-B-C, 5-3-5)パターンを辿るでしょう。
先々で日経平均は、25,277円(20年3月安値からの上昇に対する38.2%押し)付近へ下押しする可能性があります。
日経平均時間足エリオット波動分析
【時間足・エリオット波動分析】 
波動カウント#1によれば、2月高値以来の第(2)波は、27,293円(10/6安値)を以て終わったとみることができます。すると足元の上昇は第(3)波の初動段階に相当します。

もうひとつ、波動カウント#2に基づけば、27,293円は第(2)波のA波底、足元の上昇はB波のリバウンドに位置付けられます。

前レポート(10/19)ではこう書きました。”日経平均の上昇がレンジ上限の29,500円処までにとどまれば、それはまだB波リバウンドの範疇といえます“

20日(水)に一時29,489円まで上昇しましたが、これは注目していた29,500円処(9月高値からの下げ幅に対する61.8%戻り水準が29,458円)にヒットするものでした。翌21日に日経平均は大幅に下げましたが、この動きからも29,500円処の重要度は際立っています。

もっとも先に書いたように、TOPIXは既に下がり過ぎとみられます。したがって、ここから日経平均が持続的に下げていく、という可能性は高くなさそうです。

つまりは今のところ、波動カウント#1の可能性が高いと考えられます。
であれば、足元はマルii波のスピード調整に位置付けられます。マルii波の下値メドを以下に示します。

[28,576円~28,726円]…10月14日~15日のマド
[28,650円]…マルi波の38.2%押し
[28,391円]…マルi波の半値押し

これら下値メドで日経平均は下げ止まり、次はマルiii波の上昇トレンドに移る展開を想定できます。
【10月21日16:30更新】
TOPIX日足チャートのエリオット波動分析・騰落レシオ


<NYダウ>
NYダウ日足チャートのエリオット波動分析
【日足&四半期足・エリオット波動分析】 最高値を更新、2022年には4万ドルも視野に?
前レポート(10/19)で二通りの波動カウントを示しました。ひとつは弱気、もうひとつは強気の見方でした。結果は直ぐに判明しました。20日にNYダウ、翌21日にはS&P500が、過去最高値を更新したのです。

この動きに伴い、以下のものを今後の波動カウントとして採用します。
[優先波動カウント]
5月高値(35,091ドル)以来の強気トライアングルは、33,785ドル(10/1安値)を以て完成し、今はトライアングルからの上放れ局面にあります。

今回のトライアングルは完成までに5ヵ月を要し、この間に上昇へのマグマが相当に溜まったものと思われます。トライアングルの期間が長いほど(その規模が大きいほど)、上放れ後のラリーは大きく、力強いものになる傾向があります。

季節要因(シーズナリティ)からみても、米国株は毎年のように、ハロウィン(10月31日)辺りから翌年5月にかけてリターンが高いことが知られています。NYダウは2022年にかけてのラリーを開始したかもしれません。

ところで超長期の期間でNYダウをみたところ、現在の価格は、1929年高値と2000年高値を通るメジャー上値抵抗線(現在33,838ドル)を上放れ始めていることがわかります。

次のメジャー上値抵抗線として有力なのは、1932年安値と1982年安値をベースとする、上昇チャネルラインの上限です。現在それは42,149ドルに位置します。

先に書いたシーズナリティも考え合わせると、NYダウは足元のラリーにより、2022年前半にも4万ドル試しの展開があるかもしれません。注目したいところです。
【10月22日 9:40更新】
NYダウ長期エリオット波動カウント
NYダウ時間足チャートのエリオット波動分析

<米ドル/円>
米ドル/円週足エリオット波動カウント
米ドル/円は今年1月以来、(C)波の上昇トレンドが進行中です。エリオット波動と8年サイクルに基づき、2023-24年に2015年の高値(125.860円)を上回る、これが筆者の中長期の基本観です。

【週足・エリオット波動分析】 およそ4年ぶりの米ドル高・円安
既に、今年これまでの米ドル/円の変動幅は2016年以来5年ぶりの大きさとなっています。このことは、米ドル/円が2017年以来の「休止期」を終え、いよいよ次の「活動期」が始まったことの証左といえるでしょう。

10月20日、米ドル/円は一時114.669円まで上昇、2017年11月に付けた114.690円に肉薄する、およそ4年ぶり高値となりました。

翌21日には114円割れの場面があり、上記114.690円という節目に「敬意を表する」かのような動きとなっています。もっともそれは、このところの米ドル/円急騰に対する当然の一服であり、一時的なものにとどまるでしょう。

現在の波動位置は「サード・オブ・サード」という米ドル高・円安トレンドに位置づけられます。それは本来ダイナミックな動きが想定される波動です。短期的な利食い売りをこなしながら、次は114.690円を明確にブレイクすることでしょう。

114.690円をブレイク後は115円を試すでしょう。
115円は切りの良い数字であり、心理的な節目とはいえるでしょう。

ただしチャート上は、2016年12月に付けた118.660円までこれという節目が見当たらない、ということを指摘できるでしょう。
米ドル/円日足チャートのエリオット波動分析
【日足&時間足・エリオット波動分析】
110.941円(3/31)からの第(2)波は、109.110円(9/22)を以て終了し、そこからは第(3)波の米ドル高・円安トレンドがスタートしたとみています。

110.811円(10/4)を起点に、第(3)波中第3波、「サード・オブ・サード」のパワフルな米ドル高・円安トレンドが進行中とみています。

114.669円(10/20)からの反落は、第3波中マルii波とみることができます。
そうであれば、ここからは第3波中マルiii波の米ドル高・円安となり、114.690円を明確にブレイクすることでしょう。
【10月19日10:15更新】
米ドル/円時間足チャートのエリオット波動

エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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