エリオット波動・宮田レポート(マンスリー・フォーカス) ※1月27日更新

2022/01/27 12:23

宮田エリオット波動レポート(マンスリー・フォーカス)

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【日経平均】
日経500平均の史上最高値からの下げが日経平均・TOPIXより拡大しています。ブルーチップ銘柄の値幅調整は十分進んだ可能性があります。
日経平均は、「サード・オブ・サード」の強気相場をいつスタートしてもおかしくない、とみています。

[日経平均]
日経500平均長期エリオット波動カウント
日経500平均の現状を確認
日経500種平均株価(以下、日経500)が、89年のバブル高値(2410円)を上回り、史上最高値を更新したのは2020年9月28日のことでした。そこから1年後の昨年9月14日、一時3033円まで一段と水準を伸ばしています。

早くから筆者は日経500に着目していました。日経500は日経平均と同じ、ダウ式(単純平均)により算出されていますが、採用されている500銘柄の多くはブルーチップ。つまり株式市場で人気が高く、活発に売買される「今が旬」といった銘柄が多いのです(日経平均には旧態依然とした銘柄が少なくありません)。そのため、日経500は日本株相場の実勢をよく表しており、日経平均、TOPIXなどの先行指標とみなすことが出来るのです。

そんな日経500の現状はどうなっているでしょうか。
これを書いている27日(木)の前場に、日本株市場は大きく下げています。日経500の昨年9月高値から足元安値までの下げ率は18%を上回っており、これは同じ期間の日経平均・TOPIXの下げよりも大きくなっています。

27日前場、日経500は一時2477まで下げ、最初の黄金分割サポートレベルである2491を達成しました。2491というのは、コロナショック後の上昇トレンド第(1)波の上昇に対し38.2%押しの水準のことです。

日経平均でいうと、上昇第(1)波の38.2%押しは25,280円となりますが、それにはまだ達していません。日経500は、他の指数に先んじてチャート節目に達しているわけです。上記のように、日経500採用にはブルーチップ株が多いのですが、それらの値幅調整は足元までに十分進んだ可能性があります。そうであれば、ブルーチップ株の底入れ・反転は近いと考えられます。
日経500平均週足エリオット波動カウント
強気ダイヴァージェンス?
ところで情報・通信セクターのパフォーマンスは、昨年2021年を通じて振るいませんでした(陸運や小売などと同じように)。その大きな要因としては、携帯料金の大幅引き下げがあったでしょう。それに加えて、構成銘柄のソフトバンクグループ(9984) ─日経平均への寄与度が大きいことでも知られています─の株価が、2021年3月に付けた高値から足元までに大きく下げたことも影響したでしょう。

情報・通信インデックスは昨年5月以降で下値を切り下げる展開が続き、今週(1月4週)はおよそ1年4カ月ぶり安値を付けています。21年高値からの下げは20%に達しました。

TOPIXをみると、現在の水準は、昨年5月に付けた安値(1845)に対し下値を切り上げる形となっています。27日(木)の午前中の急落局面においても、昨年5月安値は維持されています。

TOPIXが1845を維持する限り、情報・通信インデックスとTOPIXの間に強気ダイヴァージェンスを形成する可能性があります。このことは、情報・通信セクターの底入れ接近と、日経平均・TOPIXの第(3)波開始を示唆するものです。

TOPIXが1845を下回ると強気ダイヴァージェンスの可能性はなくなります。しかしそれは、株式相場の底入れが遠のく、という意味にはなりません。

足元の日本株相場は厳しい下げとなっていますが、それを過ぎると「サード・オブ・サード」強気相場がスタートする見通しです。そしてそれは、いつ始まってもおかしくない、とみています。
強気ダイヴァージェンス

エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


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