米長期金利や主要国株価が材料になるか

2022/05/23 09:01

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米長期金利(10年物国債利回り)が低下すれば、米ドルが軟調に推移か

・主要国株価が大きく下落すれば、リスクオフが強まる可能性も

(欧米市場レビュー)

20日の欧米時間の外為市場では、ユーロが軟調に推移。一時、ユーロ/円は134.574円、ユーロ/米ドルは1.05316ドル、ユーロ/英ポンドは0.84476ポンドへと下落しました。週末ということもあり、ポジション調整が中心とみられます。

(本日の相場見通し)

米国の長期金利(10年物国債利回り)は19日に一時2.772%へと低下し、4月27日以来の低水準を記録しました。FRBの積極的な利上げによって米景気が減速するとの懸念が、米長期金利に対する下押し圧力となっています。

米長期金利の低下は、米ドルにとってマイナス材料と考えられます。米長期金利が一段と低下すれば、米ドルが軟調に推移しそうです。

主要国の株価動向にも注目です(特に米国)。米国株はこのところ不安定な値動きとなっており、ダウは21日に一時617ドル下落したものの、その後持ち直し、前日比8.77ドル高で取引を終えました(終値は31,261.90ドル)。

米国の景気減速への懸念が米株価への重石となっており、米国株は引き続き軟調に推移する可能性があります。主要国株価が大きく下落する場合、市場は株安を強く意識してリスクオフ(リスク回避)の動きが強まるかもしれません。リスクオフは、円高材料や米ドル高材料(対円以外)と考えられます。

ドイツの5月IFO企業景況感指数が本日発表されます(日本時間17:00)。IFO企業景況感指数の市場予想は91.4と、前月の91.8から低下するとみられています。市場予想以上に低下すれば、ユーロのマイナス材料になる可能性があります。ユーロ/英ポンドは、0.83931ポンド(5/17安値)が目先の下値メドです。

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豪州の総選挙が21日に行われ、結果は野党・労働党が勝利を確実にし、9年ぶりに政権が交代することになりました。労働党のアルバニージー党首は、23日に首相に就任し、24日に東京で開かれる日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」首脳会合に参加する予定です。

事前の世論調査の支持率で労働党が与党・保守連合をリードしていたこともあり、豪総選挙の結果に対する豪ドルの反応は今のところ限定的です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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