南アフリカランド:本日SARBが政策金利を発表!

2022/05/19 09:15

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・主要国の株価が下落すれば、リスクオフの動きが強まる可能性あり
・SARB(南アフリカ中銀)の利上げ幅や政策メンバーの投票行動に注目
・カナダCPIはBOC(カナダ中銀)の利上げ観測を補強する結果と言えそう

(欧米市場レビュー)

18日の欧米時間の外為市場では、米ドル(対円以外)が堅調に推移。一時、米ドル/円は127.999円、ユーロ/円は134.000円、豪ドル/円は89.043円、カナダドル/円は99.371円、豪ドル/米ドルは0.69502米ドルへと下落し、米ドル/カナダドルは1.28919カナダドルへと上昇しました。米国株が大幅に下落するなか、リスクオフ(リスク回避)の動きが強まり、円や米ドルの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

本日は、米国など主要国の株価動向に引き続き注目です。

18日の米株式市場では、主要3株価指数がいずれも大幅安。ダウは前日比1,164.52ドル(3.52%)安の31,490.07ドルで取引を終え、ナスダックは同566.37ポイント(4.73%)、S&P500は同165.17ポイント(4.04%)下落。ダウとS&P500の下げ幅は20年6月以来の大きさとなりました。米国の小売大手のターゲットの四半期決算が低調な内容となったことで米景気をめぐる懸念が強まり、株価に対する下押し圧力となりました。

主要国の株価が本日軟調に推移すれば、市場ではリスクオフの動きが一段と強まる可能性があります。その場合には円高圧力や米ドル高圧力が加わり、クロス円や豪ドル/米ドルは下落して米ドル/カナダドルは上昇しそうです。米ドル/カナダドルは目先、1.27123カナダドル(5/5安値)が下値メド、上値は1.30752カナダドル(5/12高値)がメドです。

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本日SARB(南アフリカ中銀)が政策会合を開きます。会合の結果は、日本時間22時過ぎに発表されます。

SARBは前回3月まで3会合連続で利上げを行っており、現在の政策金利は4.25%です。南アフリカの4月CPI(消費者物価指数)は前年比5.9%と、上昇率は前月から変わらず、SARBのインフレ目標(3~6%)の上限近くとなりました。

インフレが高止まりしていることで、SARBは本日の会合で利上げを行うことを決定するとみられます。利上げ幅については、市場では0.50%になるとの見方が有力です。その通りの結果になれば、5人の政策メンバーの投票行動に注目。全会一致で0.50%の利上げが決定される、あるいはより大幅な利上げを主張したメンバーがいれば、南アフリカランドの支援材料になりそう。南アフリカランド/の目先のメドとして、下値が7.882(5/3安値)、上値は8.344(5/4&5高値)が挙げられます。なお、前回3月の会合での0.25%の利上げは3対2で決定され、決定に反対した2人は0.50%の利上げを主張しました。

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カナダの4月CPIが18日に発表されました。結果は総合CPIが前年比6.8%と、上昇率は前月の6.7%から加速し、91年1月以来の高い伸びを記録。BOC(カナダ中銀)のインフレ目標(2%を中心に1~3%のレンジ)から一段と上方へ乖離しました。

また、BOCが総合CPIと同様に重視する3つのコアインフレ指標は、いずれも前月から上昇率が高まりました。
<コアインフレ指標の結果>
*前年比。( )は前回3月
・CPI共通値:3.2%(2.8%)
・CPIトリム値:5.1%(4.7%)
・CPI中央値:4.4%(3.8%)

BOCはインフレを抑制するため3月に0.25%、4月に0.50%の利上げを実施し、現在の政策金利は1.00%です。市場では次回6月1日の会合でさらに0.50%の利上げが行われるとの観測があり、今回のCPIはその観測を補強する結果と言えます。BOCの利上げ観測が強まることは、カナダドルにとってプラス材料です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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