本日は米FOMCとカナダ中銀会合、市場が反応!?

2022/01/26 09:06

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米FOMC声明やFRB議長はQT(量的引き締め)開始のタイミングについてのヒントを提供するかどうか
・BOC(カナダ中銀)は利上げを行うか否か
・ウクライナ情勢には要注意

(欧米市場レビュー)

25日の欧米時間の外為市場では、ユーロが軟調に推移。一時、ユーロ/円は128.235円、ユーロ/米ドルは1.12586米ドル、ユーロ/英ポンドは0.83574ポンドへと下落しました。ウクライナ情勢をめぐる懸念がユーロに対する下押し圧力となりました。

豪ドルは底堅い展開。豪ドル/NZドルは一時1.07062NZドルへと上昇しました。豪州の21年10-12月期CPI(消費者物価指数)の強い結果が、豪ドルの支援材料となりました。※豪CPIの結果について詳しくは25日の『デイリーフラッシュ』[【アップデート】豪CPI+「市場はリスクオフ、NYダウが一時1,000ドル超下落」]をご覧ください。

(本日の相場見通し)

本日、FOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれます、FOMCの結果は日本時間午前4時に発表され、同4時30分からパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が会見を行います。

FOMCでは、金融政策の現状維持(政策金利を0~0.25%に据え置くなど)が決定されるとみられます。また、FOMCの声明やパウエル議長は、3月に利上げを行うことを示唆しそうです。焦点は、QT(量的引き締め)開始のタイミングについてのヒントがパウエル議長の会見などで示されるかどうかになりそう。早期のQT開始が示唆されれば、米国の長期金利(10年物国債利回り)が上昇して米ドル高材料になる可能性があります。ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルは下落するかもしれません。

本日26日の『ファンダメ・ポイント』は[米FOMCの注目点:QE開始のヒントは?]です。

一方で、米長期金利の上昇は株価にとってマイナス要因になりうると考えられます。米国株が大きく下落するようなら、リスクオフ(リスク回避)の動きが市場で強まる可能性があります。リスクオフは円高や米ドル高(対円以外)の材料であるため、対円では米ドル高が進みにくいかもしれません。

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FOMCの結果が発表される4時間前(日本時間27日午前0時)には、BOC(カナダ中銀)が政策金利を発表します。

BOCの政策金利は現在0.25%。BOCはこれまで、利上げを行うのは22年半ば(4~9月)との見方を示してきたものの、カナダのインフレの加速や雇用情勢の改善を受けて利上げはBOCの見通しよりも早まると市場はみています。

市場では、BOCの利上げ開始は3月(本日は据え置き)との見方がある一方、本日の会合で0.25%の利上げが決定されるとの観測もあります。利上げが決定されて、さらに声明やマックレム総裁の会見で3月の会合での追加利上げが示唆されれば、カナダドル/は堅調に推移しそうです。一方で、政策金利が据え置かれた場合にはカナダドル/は下落すると考えられます。ただその場合でも、声明などで3月の利上げが示唆されれば、下落は長続きしないかもしれません。

カナダドル/の目先のメドとして、下値が200日移動平均線(1/26日時点で89.224円)、上値は92.170(1/12高値)が挙げられます。

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ウクライナ情勢には引き続き注意が必要です。ロシアとウクライナの国境には10万人規模と言われるロシア軍が集結しており、ウクライナに侵攻するのではないかと懸念されています。ウクライナ情勢が一段と緊迫化する場合には、地理的に近いユーロに対して下押し圧力が加わる可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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