さらなるリスクオフの可能性も

2022/01/24 09:00

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・主要国の株価が下落すればリスクオフ(リスク回避)の動きが強まりそう
・ウクライナ情勢にも要注意

(欧米市場レビュー)

21日の欧米時間の外為市場では、が堅調に推移。一時、米ドル/円は113.595円、豪ドル/円は81.469円、NZドル/円は76.173円、カナダドル/円は90.203円へと下落しました。米国株が軟調に推移するなか、リスクオフ(リスク回避)の動きが強まり、円高材料となりました。

ウクライナ情勢をめぐり、ブリンケン米国務長官とラブロフ・ロシア外相が会談し、協議を継続することで合意しました。会談ではまた、安全保障(NATOをこれ以上東方に拡大しないことなど)に関するロシアの要求に対し、米国が24日からの週に回答することになりました。

(本日の相場見通し)

21日の米株式市場では、主要3株価指数がいずれも下落。ダウの終値は前日比450.02ドル(1.30%)安の34,265.37ドル。ナスダックは同385.10ポイント(2.72%)安の13,768.92ポイント、S&P500は84.79ポイント(1.89%)安の4,397.94ポイントで取引を終えました。ネットフリックスが前日の取引終了後に発表した21年1-3月期の会員数見通しが市場予想を下回ったことで同社株が大幅に下落したほか、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が株価に対する下押し圧力となりました。

本日は、日米欧など主要国の株価動向に引き続き注目です。主要国の株価が軟調に推移すれば、円高や米ドル高(対円以外)が進みそうです。米国の1月のマークイット製造業PMI(購買担当者景気指数)とサービス業PMIが本日発表されます(日本時間23:45)。市場予想は製造業が56.8、サービス業が55.0と、いずれも21年12月(57.7、57.6)から低下するとみられています。マークイットのPMIが市場予想を下回る結果になった場合、米景気減速への懸念が強まって米国株の重石になる可能性があります。

ウクライナ情勢にも注意が必要です。「ロシアはウクライナで親ロ政権の樹立を画策している」との報道(ロシアはこの報道を否定)や、「米国務省は、在ウクライナ米大使館員の家族に国外へ退避するように命じた」との報道があります。ウクライナをめぐる緊張が一段と高まる場合、リスクオフ要因になるかもしれません。

米ドル/113.489(1/14安値)が目先の下値メドです。その水準を下回れば、次の下値メドとして112.499(21/11/30安値)が挙げられます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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