ユーロ/英ポンド:英CPIに反応!?

2021/10/20 09:08

デイリーフラッシュ

・英CPIの結果を受けてBOE(英中銀)の11月利上げ観測が補強されるかどうか
・市場ではBOC(カナダ中銀)が22年上半期に利上げするとの観測あり
・カナダCPIの結果を受けてBOCの利上げ観測は高まるか否か
・ベージュブックで米FRBの金融政策について新たな手掛かりが提供されれば、市場が反応しそう

(欧米市場レビュー)

19日の欧米時間の外為市場では、英ポンドが堅調に推移。一時、英ポンド/円は157.995円、英ポンド/米ドルは1.38282ドルへと上昇し、ユーロ/英ポンドは0.84221ポンドへと下落。英ポンド/円は2016年6月以来の高値をつけました。BOE(英中銀)の利上げ観測が英ポンドの支援材料となりました。

は弱含み。一時、米ドル/円は114.365円、豪ドル/円は85.499円、NZドル/円は81.899円へと上昇しました。米国の主要株価指数が堅調に推移し、円の重石となりました。

(本日の相場見通し)

本日、英国の9月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間15:00)。その結果に英ポンドが反応する可能性があります。

CPIの市場予想は前年比3.2%と、8月(3.2%)に続いてBOE(英中銀)のインフレ目標である2%を上回るとみられています。

ベイリーBOE総裁の発言(※)を受けて、BOEは11月4日の次回政策会合で利上げすることを決定するとの観測が市場で高まっています(現在の政策金利は0.10%)。

CPIが市場予想の3.2%を上回る結果になれば、利上げ観測は補強されて英ポンド高の材料になりそうです。英ポンド/は2016年6月の英国民投票直前の高値である160.640を目指して上昇し、ユーロ/英ポンド0.82822ポンド(2020/2安値)に向かって下がる可能性があります。

※ベイリーBOE総裁は17日、最近のインフレ加速は一時的だとの見方は変わらないとしつつも、「エネルギー価格の上昇がインフレをより長期化させ、インフレ期待を押し上げるリスクが高まっている」と指摘。「中期的なインフレやインフレ期待へのリスクが見られれば、BOEは行動する必要がある」と語りました。

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カナダの9月CPIが本日発表されます(21:30)。市場予想は前年比4.3%と、上昇率は2003年3月以来の強い伸びを記録した8月の4.1%から加速し、BOC(カナダ中銀)のインフレ目標の中央値である2%を7カ月連続で上回るとみられています。

BOCは最近のインフレ高進は一時的なものとの見方を示しており、利上げは2022年下半期になると示唆しています。その一方で市場では、早ければ2022年前半にも利上げを行うとの観測があります。

カナダのCPIが市場予想の4.3%を上回る結果になれば、BOCの利上げ観測が高まってカナダドルの支援材料となりそうです。原油価格(米WTI原油先物など)の動向にも目を向ける必要はあるものの、カナダドル/93円台へと上昇する可能性があります。

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本日はまた、ベージュブック(米地区連銀経済報告)が公表されます(日本時間では21日03:00)。それでFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策の先行きについて新たな手掛かりが提供されれば、市場が反応しそうです。


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執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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