主要国の株価に注目、リスクオフが強まる可能性も

2021/09/21 08:43

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・中国恒大集団をめぐる懸念から、20日に欧米株が総じて下落
・カナダ総選挙関連の報道にカナダドルが反応しそう

(欧米市場レビュー)

20日の欧米時間の外為市場は、が全面高の展開。一時、米ドル/円は109.931円、ユーロ/円は128.139円、豪ドル/円は70.022円、NZドル/円は76.592円へと下落しました。経営危機に陥っている中国恒大集団(中国の不動産開発大手)のデフォルト(債務不履行)への懸念から、欧州や米国の主要株価指数が総じて下落。株価が下落するなか、リスク回避の動きが強まり、円高材料となりました。

※中国恒大集団をめぐる懸念について詳しくは、本日21日の『ファンダメ・ポイント』[中国恒大の破たん危機、中国当局の対応は?]をご覧ください

(本日の相場見通し)

20日の米株式市場は大幅安。NYダウは前週末(17日)比614.41ドル(1.78%)安の33,970.47ドルで取引を終え、ナスダックは同330.07ポイント(2.19%)安、S&P500は同75.26ポイント(1.70%)下げました。中国恒大集団をめぐる懸念が株価の下押し圧力となりました。

本日は主要国(日米欧のほか、香港)の株価動向に引き続き注目。中国本土の株式市場は中秋節のため休場です。中国恒大集団は23日に8350万米ドル(2022年3月償還債)の利払い、29日に4750万米ドル(2024年3月償還債)の利払いの期日を迎えます。社債の利払い日を控えて中国恒大集団をめぐる懸念から、主要国の株価は軟調に推移する可能性があります。株価が下落した場合、リスク回避の動きが一段と強まり、円高や米ドル高(対円以外)が進みそうです。

目先の下値メドとして、豪ドル/77.843(8/20安値)、メキシコペソ/200日移動平均線(9/21時点で5.365円)が挙げられます。

***

カナダの総選挙については、選挙前の世論調査によると、自由党(与党)と保守党(最大野党)の支持率は拮抗しており、両党の接戦になると予想されています。早ければ本日午前中(日本時間)にも大勢が判明しますが、接戦の場合には時間がかかる可能性もあります。

総選挙関連の報道にカナダドルが反応しそうです。選挙では自由党が第1党を維持するものの、過半数(170議席)には届かないとの見方が有力です。その通りの結果になれば、政局の先行き不透明感からカナダドルは軟調に推移する可能性があります。カナダドル/84.659(8/20安値)が目先の下値メドです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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