カナダドル:本日20日にカナダ総選挙実施

2021/09/20 09:25

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米長期金利が17日に一時約2カ月ぶりの高水準。一段と上昇すれば米ドル高が進みそう
・主要国の株価動向にも注目
・カナダ総選挙は接戦か。自由党と保守党の支持率は拮抗
・早ければ日本時間21日午前中にもカナダ総選挙の大勢が判明

(欧米市場レビュー)

17日の欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は110.033円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.17167ドル、豪ドル/米ドルは0.72631米ドル、NZドル/米ドルは0.70242米ドルへと下落しました。米国の長期金利(10年物国債)利回りが上昇し、米ドルを支援しました。

米国の9月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は71.0と、市場予想の72.0を下回ったものの、市場は反応薄でした。

(本日の相場見通し)

本日は米国やユーロ圏の主要な経済指標の発表はなく、米国の長期金利(10年物国債利回り)の動向が材料になりそうです。米長期金利は17日に一時1.3855%へと上昇し、7月14日以来の高値をつけました。米長期金利の上昇は米ドルにとってプラス材料と考えられます。長期金利が一段と上昇すれば、米ドル高が進む可能性があります。

主要国の株価動向にも注目です。17日の米株式市場では、主要3株価指数が総じて下落。ダウは前日比166.44ドル(0.48%)安の34,584.88ドルで取引を終え、ナスダックは同137.96ポイント(0.91%)安、S&P500は同40.76ポイント(0.91%)安で取引を終了。新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大によって米景気の回復が鈍化するとの懸念が、米国株の重石となりました。

主要国の株価(特に米国株)が軟調に推移すれば、リスク回避の動きが市場で強まる可能性があります。その場合、円高や米ドル高(対円以外)が進んで、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドル、クロス円は下値を試す展開になりそうです。目先の下値メドとして、豪ドル/77.843(8/20安値)、NZドル/200日移動平均線(20日時点で76.930円)が挙げられます。

※本日は、日本が祝日です。市場参加者が減少して流動性が低下する分、突発的なニュースが出てきた場合には値動きが増幅される可能性があります。

***

カナダの総選挙(下院:定数338議席)が本日行われます。コロナ禍の状況で総選挙に踏み切ったトルドー首相への批判は強く、自由党(与党)は苦戦。CBC(カナダ放送協会)の世論調査によると、19日時点の支持率は自由党が31.3%、保守党(最大野党)が30.9%となっており、両党の支持率は拮抗しています。

総選挙では、自由党が第1党を維持するものの、過半数(170議席)には届かないとの見方が有力なようです。その場合、政局の先行き不透明感からカナダドルが軟調に推移する可能性があります。

総選挙の大勢は、早ければ日本時間21日(火)午前中にも判明するとみられます。ただし、新型コロナの影響によって郵便投票も多いと予想されます。郵便投票の集計は現地時間21日に始まるため、接戦になるほど結果が判明するまで時間がかかる可能性もあります。

カナダドル/円のテクニカル分析は、本日20日の『テクニカル・ポイント』[カナダドル/円の“主戦場”は?]をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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