インフレ報告や中銀総裁会見がトルコリラの材料に⁉

2021/07/29 09:05

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・本日、米GDP速報値発表。米FRBによるテーパリング観測が高まるか否か
・トルコ中銀のインフレ率の見通しや総裁会見を受けて利下げ観測が後退するかどうか

(欧米市場レビュー)

28日の欧米時間の外為市場では、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見を受けて米ドルが弱含み。一時、米ドル/円は109.839円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.18443ドル、豪ドル/米ドルは0.73754米ドルへと上昇しました。パウエル議長はFOMC(米連邦公開市場委員会)後の会見で早期のテーパリング(量的緩和の縮小)観測をけん制し、米ドルの重石となりました。

※FOMCの結果やパウエル議長の会見について詳しくは、本日29日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMC、テーパリングに向けて前進!?]をご覧ください。

(本日の相場見通し)

米国の4-6月期GDP(国内総生産)が本日発表されます(日本時間21:30)。市場予想は前期比年率8.5%と、成長率は1-3月期の6.4%から高まり、米景気の回復が示されるとみられています。

GDPが市場予想を上回る結果になれば、FRBによる早期のテーパリング観測が高まり、米ドルが堅調に推移する可能性があります。米ドル/は目先、109.049が下値メド(7/19安値)、上値は110.655(7/14高値)がメドです。

※米ドル/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[米ドル/円、「様子見」の時間帯か]をご覧ください。

***

本日、TCMB(トルコ中銀)が四半期インフレ報告を公表し、カブジュオールTCMB総裁が会見を行います。

TCMBはアーバル前総裁のもとで3月に利上げを実施。その後、TCMB総裁に就任したカブジュオール氏は政策金利を4会合連続で19.00%に据え置いています。TCMBはこれまで「CPI(消費者物価指数)上昇率は今年7-9月期の終わりごろから大きく鈍化する」との見通しを示しており、市場は「TCMBの次の一手は利下げ」と予想。市場では、利下げ開始の時期については今年10-12月期との見方が有力です。

本日のインフレ報告で今年末時点のインフレ率(CPI上昇率)の見通しが前回4月時点の12.2%から上方修正され、またカブジュオール総裁の会見が利下げはまだ先との印象を与える内容になれば、利下げ観測が市場で後退してトルコリラが底堅く推移しそうです。トルコリラ/の目先の下値メドとして、12.494(6/21安値)が挙げられます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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