【速報】NZ中銀のLSAPプログラム停止を受けてNZドルが急伸

2021/07/14 14:14

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBNZ(NZ中銀)は7月23日までにLSAPプログラムを停止へ
・市場はLSAP停止の発表を予想しておらず、サプライズの結果
・市場では、RBNZが8月に利上げするとの観測が浮上

RBNZ(NZ中銀)は本日、政策金利を0.25%に据え置く一方、「現在の金融刺激策の水準を引き下げる」と表明。「大規模資産買い入れ(LSAP)プログラムに基づく追加的な資産購入を7月23日までに停止する」と発表しました。

RBNZの声明はタカ派的な内容でした。

声明は、「最近の経済指標はNZ経済が入国制限にもかかわらず堅調に推移していることを示しており、経済活動は新型コロナのパンデミック前の水準を上回っている」と指摘。「2020年後半以降の(NZの)経済状況は予想よりも持続的に強い」との見方を示しました。

声明はまた、「総合CPI(消費者物価指数)上昇率は、4-6月期と7-9月期に短期的に急上昇する」と分析。一方で、「さらなる重大な経済ショックがない限り、より持続的なインフレ圧力が時間とともに高まるとみられる」としました。

声明における最後の文言が今回修正されました。前回5月会合時の「インフレと雇用の目標達成には、かなりの時間と忍耐が必要」から、今回は「責務を果たせないリスクを最小限に抑えるため、金融刺激の水準を引き下げることは可能」へと変わりました。

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上述のとおり、RBNZは今回、LSAPプログラムの停止へと動き、また声明の最終文言を修正しました。これを考えると、NZの4-6月期CPI(7/16発表)や4-6月期雇用統計(8/4発表)の結果次第でRBNZは8月18日の次回政策会合で利上げに踏み切る可能性もあります。8月の会合では、四半期に一度の金融政策報告が公表され、総裁会見が行われます。

「LSAPプログラムの停止」は市場の予想外だったためサプライズとなり、RBNZの金融政策発表後にNZドルが急伸しました。

市場では、8月の利上げ観測(※)が浮上しています。LASPプラグラムの停止と利上げ観測に支えられて、NZドルは当面堅調に推移しそうです。NZドル/米ドルやNZドル/円は底堅い展開となり、豪ドル/NZドルは上値が重くなる可能性があります。豪ドル/NZドルの下値メドとして、1.05997NZドル(5/27安値)、1.05398NZドル(2/3安値)が挙げられます。

※市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、当レポート執筆時点でRBNZが8月に利上げする確率が6割強織り込まれています。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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