NZドルは堅調に推移か

2021/05/05 09:16

デイリーフラッシュ

【ポイント】
NZの雇用統計は市場予想よりも良好な結果
・ADP雇用統計とISM非製造業景況指数発表、米景気回復への期待は高まるか
・主要国の株価動向

(欧米市場レビュー)

4日の欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は109.442円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.19984ドル、豪ドル/米ドルは0.76737米ドルへと下落しました。イエレン米財務長官が「米経済が過熱しないように金利は幾分上昇する必要があるかもしれない」と述べ、米ドルの支援材料となりました。

ただし、イエレン財務長官はその後、金利の上昇に関する発言について「予想しているわけではなく、推奨しているわけでもない」と語りました。

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RBA(豪中銀)は金融政策の現状維持を決定。政策金利や3年物豪国債利回りの目標をいずれも0.10%に据え置きました。

声明におけるフォワードガイダンス(将来の金融政策の方針をあらかじめ示したもの)は前回から変わらず。「実際のインフレ率が2~3%の目標範囲内に持続的に収まるまで、政策金利を引き上げない」と強調し、「早くても2024年まで利上げの条件が満たされる可能性は低い」との見方を示しました。

RBAの金融政策決定や声明の内容にサプライズはなく、豪ドルに大きな反応はみられませんでした。

(本日の相場見通し)

本日、米国のADP雇用統計ISM非製造業景況指数(いずれも4月分)が発表されます。市場予想はADP雇用統計が前月比80.0万人、ISM非製造業景況指数が64.3。いずれも市場予想を上回る結果になれば、米景気回復への期待が高まり、米ドル高材料になりそうです。

主要国の株価動向にも注目です。4日の米株式市場でナスダックは前日比261.61ポイント安の13,633.50ポイントで取引を終了。ダウは小幅に上昇して終わったものの、取引時間中には下げ幅が300ドルを超える場面がありました。市場の関心は改めて主要国株価にも向かうかもしれません。株価が軟調に推移すれば、リスク回避の動きが市場で強まり、米ドル(対円以外)が強含む可能性があります。豪ドル/米ドルの目先のメドとして、下値が0.75281米ドル(4/1安値)、上値は0.78147米ドル(4/29高値)が挙げられます。

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今朝、NZの1-3月期の雇用統計が発表され、市場予想よりも良好な結果となりました。

<雇用統計の結果>
( )は市場予想
・失業率:4.7%(4.9%)
・就業者数(前月比):0.6%(0.3%)
・就業者数(前年比):0.3%(マイナス0.1%)

雇用統計の結果が市場で好感され、NZドルが堅調に推移する可能性があります。NZドル/米ドル0.72805米ドル(4/29高値)、NZドル/79.099(4/29高値)がそれぞれ上値メド、豪ドル/NZドル1.07033NZドル(4/30安値)が下値メドになりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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