(AM) 本日トルコCPI発表、トルコリラが反応!?

2021/04/05 09:14

デイリーフラッシュ

【ポイント】
米ISM非製造業景況指数の結果を受けた米長期金利の動向
・トルコCPIの結果次第では、TCMBのインフレへの対応を試す展開になる可能性も

(欧米市場レビュー)

2日の欧米時間の外為市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は110.700円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.17490米ドル、豪ドル/米ドルは0.75888米ドルへと下落しました。米国の3月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比91.6万人増と、市場予想の64.7万人増を上回り、米長期金利(10年物国債利回り)が上昇し、米ドルの支援材料となりました。

※米雇用統計について詳しくは、2日夜の『ファンダメ・ポイント』をご覧ください。

(本日の相場見通し)

本日(5日)、米国の3月ISM非製造業景況指数が発表されます(日本時間23:00)。市場予想の58.5を上回る結果になれば、米景気回復への期待が市場で高まるとみられます。米長期金利(10年物国債利回り)が上昇する可能性があり、その場合には米ドルが堅調に推移しそうです。米ドル/111円台を試すかもしれません。

本日は、英国やドイツなど欧州の多くの国が祝日(イースターマンデー)。外為市場では市場参加者が減少し、流動性が低下します。そのため、突発的なニュースが出てきた場合には値動きが増幅される可能性があり、注意が必要です。

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トルコの3月CPI(消費者物価指数)が本日発表され(日本時間16:00)、その結果にトルコリラが反応しそうです。

CPIの市場予想は前年比16.11%と、上昇率が加速してインフレ圧力のさらなる高まりが確認されるとみられています。前月は15.61%と、これまでの原油高やトルコリラ安の影響により、2019年7月以来の強い伸びを記録しました。

3月20日、インフレの抑制に向けて積極的に利上げを進めてきたTCMB(トルコ中銀)のアーバル総裁が解任され、後任の総裁にカブジュオール氏が就任しました。

カブジュオール新総裁は3月30日に「インフレ率が現在のように高水準にある時は、引き締め的な金融政策が必要だ」と発言。ただ、本当に引き締め的な政策をTCMBが続けるのか市場は疑問視しており、早期に利下げに転じるとの観測があります。カブジュオール総裁は2月(総裁就任前)に「利上げはインフレを上昇させる」という見解を示したこと、そしてエルドアン大統領はTCMBに対して利下げ圧力を今後一段と強める可能性があるからです。

本日発表のCPIが市場予想の16.11%を上回る結果になれば、インフレ圧力の高まりへのTCMBの対応を試す動き(トルコリラ売り)になるかもしれません。トルコリラ/は、堅調な米ドル/円に下支えされているものの、12.975(3/22安値)に向けて下がる可能性があります。

※トルコリラ/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

TCMB政策金利とトルコCPI上昇率

(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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