NZのGDPは強い結果、NZドルは堅調に推移か

2021/09/16 09:14

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米国の経済指標に注目
・GDPの結果を受けてRBNZ(NZ中銀)の10月の利上げ観測が一段と高まりそう

(欧米市場レビュー)

15日の欧米時間の外為市場では、米ドルが弱含み。一時、米ドル/円は109.097円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.18265ドル、豪ドル/米ドルは0.73349米ドル、NZドル/米ドルは0.71131米ドルへと上昇しました。14日に発表された米国の8月のコアCPI(消費者物価指数)が前年比4.0%と、市場予想の4.2%を下回ったことが市場で改めて意識されて米ドルの重石となりました。

※米CPIの結果について詳しくは、15日の『ファンダメ・ポイント』[米CPI上昇率は鈍化、長期金利は小幅低下]をご覧ください。

カナダドルは堅調。カナダドル/円は一時86.561円へと値上がりしました。原油価格の上昇のほか、カナダの8月CPIが前年比4.1%と、市場予想の3.9%を上回り、カナダドルの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

本日(16日)、米国の8月小売売上高9月フィラデルフィア連銀景気指数前週分の新規失業保険申請件数が発表されます(いずれも日本時間21:30)。

市場予想は以下の通りです。( )は前回
・小売売上高:前月比マイナス0.8%(マイナス1.1%)
・小売売上高(除自動車):前月比マイナス0.1%(マイナス0.4%)
・フィラデルフィア連銀製造業景気指数:18.8(19.4)
・新規失業保険申請件数:33.0万件(31.0万件)

市場では、小売売上高(除自動車を含め)は2カ月連続でマイナスとなり、フィラデルフィア連銀指数は8月から低下し、新規失業保険申請件数は前週から増加(悪化)するとみられています。

これらの経済指標が市場予想よりも弱い結果になった場合、米ドル安材料になる可能性があります。その場合、米ドル/円は軟調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは堅調に推移しそうです。米ドル/の目先の下値メドとして、109.097(8/16&9/15安値)が挙げられます。

***

本日午前、NZの4-6月期GDP(国内総生産)が発表されました。結果は前期比2.8%、前年比17.4%と、いずれも市場予想(1.3%、16.3%)を上振れ、またRBNZ(NZ中銀)が8月の金融政策報告で示した見通し(前期比0.7%)も上回りました。

RBNZの現在の政策金利は0.25%。市場では、RBNZは10月6日の次回政策会合で0.25%の利上げを行う(政策金利を0.50%にする)との観測があり、4-6月期のGDPの結果はその観測を補強するものと言えます。10月の会合で0.50%の利上げに踏み切る(政策金利を0.75%にする)との観測が市場で浮上する可能性もあります。

GDPの強い結果やRBNZの利上げ観測に支えられて、NZドルは堅調に推移するとみられます。NZドル/円NZドル/米ドルは上値を試しそうです。それに伴い、豪ドル/NZドルは軟調な展開が予想されますが、本日発表の豪州の8月雇用統計(日本時間10:30発表)が市場予想よりも強い結果になれば、それほど下がらない可能性もあります。豪ドル/NZドルは1.02000NZドル(2020/4安値)が目先の下値メドです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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