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米経済リセッション・リスク、止まらない物価高

2022/05/18 07:21

日刊2分でわかるアメリカ

値上がりに次ぐ値上がり。アメリカ人の誰も日々感じていると思います。我が家ではスーパーに行く頻度を減らし、値段を比較しながら買うようになりました。ガソリン価格は再び上昇基調。AAA(アメリカ自動車協会)によりますと、カリフォルニア州のガソリン平均価格は1ガロン6ドル2セント。1リットルあたり205円になる計算です。カリフォルニアは全米で最もガソリンが高いことで知られていますが、価格上昇は全米で確認できます。

ゴールドマン・サックスのブランクファイン上級会長は、15日に放送されたCBSの番組で、「アメリカ経済がリセッション(景気後退)に陥るリスクは非常に高い」と述べました。ゴールドマンのエコノミストは、今年と来年のアメリカの経済成長率見通しを下方修正しました。

ブルームバーグのエコノミストを対象にした調査では、今後1年以内のリセッション確率は30%と予想されていることがわかりました。ツイッター買収をめぐる騒動で話題のイーロン・マスク氏は、アメリカ経済は既に景気後退に陥っている可能性があり、最長で1年半続くとマイアミのイベントで述べました。

リセッションとは一般的に2四半期連続でマイナス成長になること。国内総生産(GDP)統計の集計に時間がかかり、リセッションと認定される頃には景気回復していたことが過去にありました。今後は先行性がある購買担当者景気指数(PMI)などへの注目が増しそう。

不安定だった金融市場は落ち着いたようにみえます。17日のアメリカ株式市場は主要3指数がいずれも大幅上昇。外国為替市場はリスクオンの展開で、米ドルと円が軟調な一方、リスクに敏感な通貨が上昇しました。金融市場はアメリカの景気後退を織り込んでいないとされています。次の重要材料は6月前半に発表される雇用統計と消費者物価指数(CPI)。そして6月15日のFRB会合。それまではボラティリティが低下するとの指摘が少なくありません。

[May 17,2022] No 031844868

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