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米国で食料品不足、オミクロンの傷

2022/01/26 07:26

日刊2分でわかるアメリカ

ダウ工業株30種平均が1100ドル超の下げから約100ドル高に戻した前日のアメリカ株式市場。「目先の底打ちか」と言う声が一部で聞こえましたが、25日も不安定な展開が続きました。ウクライナ情勢は緊張したまま、連邦準備理事会(FRB)の会合結果を翌日に控えた警戒感が心理を圧迫しました。

新型コロナウイルスのオミクロン型変異種はマーケットの材料から一旦外れたようにみえます。人口が多いニューヨークとカリフォルニアで感染増加ペースが鈍化しました。ニューヨーク・タイムズのまとめでは、24日に確認された新規感染者は2週間前と比べ9%減少しました。ただ、66万8312人と依然として非常に高い水準です。

家族が昨夜スーパーマーケットに行って驚いたそうです。買い物リストにあったサーモンとヨーグルトは売り切れ。商品棚の多くが空(カラ)もしくは品薄だったとそうです。そういえば、筆者が週末に行った別のスーパーマーケットの商品棚もガラガラでした。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、食品加工場や農場などの労働者やトラック運転手の多くがオミクロン型に感染した影響で、アメリカの食料品供給が打撃を受けたと報じました。全米各地のサプライチェーン(供給網)にブレーキがかかり、全米の食料品の在庫は86%に留まっているとしています。冷凍肉、冷凍魚介類、冷凍クッキー、スポーツドリンクが特に不足、生鮮野菜なども品薄だと伝えました。

2年半前、ロックダウン(都市封鎖)中のパニック買いでパスタなど保存食品やトイレットペーパーなどが商品棚から消えました。今回の不足は幅広い食料品で影響が大きい。新たなインフレ要因になる可能性もあります。

[January 25,2022] No 031844789

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