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バイデン氏窮地、2024年シナリオ

2022/01/17 07:26

日刊2分でわかるアメリカ

アメリカの消費者物価指数が前年比7%上昇と、1982年以来の水準に高騰。生活に欠かせない燃料や食料品の価格が大幅に上がり、アメリカの消費者を圧迫しています。物価の番人である連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がインフレを過小評価した判断ミスと専門家の一部は指摘していますが、有権者の多くはバイデン大統領の責任と考えています。

ファイブ・サーティ・エイトのまとめでは、バイデン大統領の支持率の中央値は14日時点で42.3%。就任1年後の支持率としては歴代大統領でワースト2。バイデン大統領より低いのはトランプ前大統領だけです。特に経済政策への不満が大きい。期待されたハリス副大統領は不人気。支持率の中央値は35.8%、一時29.1%まで低下したことがあります。

バイデン大統領は窮地に追い込まれています。看板政策である社会的セーフティネットや気候変動対策に投資する1.75兆ドル規模の法案は下院を通過したものの、民主党の一部が反対し上院が承認する目途はたっていません。選挙改革法案も上院を通過するか不透明になっています。バイデン大統領は13日、「やり遂げることができるかわからない」と弱音をこぼしました。

バイデン大統領の事実上の信任投票である中間選挙が11月に実施されます。民主が上下両院の過半数を失うと一部で予想されています。そうなるかは不透明ですが、民主党が苦戦するのは確実とみられます。中間選挙で敗北、2024年の大統領選は厳しい戦いになると早くも予想されています。

ニューヨーク・タイムズのコラムニストであるトーマス・フリードマン氏は、2024年の大統領選について、バイデン大統領はハリス副大統領ではなく、リズ・チェイニー下院議員と組む選択肢があると主張。ブッシュ政権の副大統領の娘であるチェイニー氏は共和党ながら、反トランプで知られています。一方、ウォール・ストリート・ジャーナルには、バイデン大統領とハリス副大統領は人気がないので、民主党は2024年大統領候補にヒラリー・クリントン元国務長官を擁立してはどうかという寄稿文が掲載されました。クリントン氏とトランプ氏の選挙になるとのシナリオ。今後さらに多くの案が浮上するかもしれません。

1月17日月曜日はキング牧師誕生日のためアメリカの連邦祝日。休載し、18日火曜日(日本時間の19日水曜日早朝)に再開します。

[January 14,2022] No 031844783

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