松島新の日刊2分でわかるアメリカアメリカがわかる

欧州人口の半分以上が感染も

2022/01/12 07:22

日刊2分でわかるアメリカ

アメリカの中央銀行である連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長。連邦議会上院委員会の再任承認に関する公聴会に出席、高インフレを懸念する委員会のメンバーの質問攻撃にあいました。「インフレ高進の定着を阻止手段はある」「保有資産の縮小を年内に開始するかもしれない」「金融市場の正常化には長い道のり」など中央銀行らしい慎重な言い回しが目立ちましたが、サプライズはなし。一部の予想ほど非常にタカ派な印象を与えませんでした。

上院で開かれたもう1つの委員会も注目されました。ホワイトハウスの首席医療顧問であるファウチ医師と疾病対策センター(CDC)のウォレンスキー所長が証言。新型コロナウイルスワクチンのオミクロン型変異種の感染対策に関する質問が相次ぎました。ワシントン・ポストによりますと、この日の朝に確認されたアメリカ国内のコロナ感染による入院患者数は子供4462人を含む14万5982人と、2021年1月14日の最多記録を抜きました。1日あたり7日平均感染者は76万1081人と前週比56.2%増加しました。

オミクロン型変異種の感染による症状はくしゃみや鼻水などデルタ型より軽いとの報告は多い。ただ、感染者が異常といえるほど多いため、重篤化した患者数は少なくありません。アメリカのユナイテッド航空は従業員3000人がコロナ感染したと発表しました。フェイスブックは在宅勤務を3月まで延長することを決めました。アマゾンで高性能のN95マスクが売れているそうです。

ヨーロッパの感染も深刻。世界保健機関(WHO)のクルーゲ欧州地域事務局長は11日、今後6~8週間以内にヨーロッパの人口の半分以上がオミクロン型に感染するとの見通しを示しました。2022年第1週にヨーロッパで700万人以上の新規感染が報告され、感染ペースが2倍に加速したと指摘しました。FRBのパウエル議長は「コロナ収束が金融政策の最も重要な要素だ」と述べました。

[January 11,2022] No 031844780

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