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ウォール街、FRB年内4回利上げ予想

2022/01/11 07:25

日刊2分でわかるアメリカ

週明け10日のアメリカ債券市場で米国債利回りが上昇。株式市場で金利に敏感なテクノロジー企業が積極的に売られナスダック総合株価指数は一時急落しました。(終盤に下げ幅を消し小幅高に転じました)。外国為替市場では逃避買いで円と米ドルが堅調でした。7日に発表されたアメリカの12月雇用統計の消化が進み、特に平均賃金が前年同月比4.7%上昇したことが意識されました。ウォール街の大手金融機関のFRB利上げ見通しも影響しました。

CNBCによりますと、ゴールドマン・サックスのエコノミストは、FRBが今年4回利上げすると予想しました。3月、6月、9月の利上げを予想していましたが、12月を追加し4回に修正しました。サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁の先週の発言を手掛かりに、7月にも保有資産の縮小に着手するとみています。ドイツ銀行は、年内4回の利上げ、バランスシートの縮小は第3四半期(7~9月)に開始されると予想したとCNBCが伝えました。

JPモルガンのエコノミストは、3月利上げ開始、年内4回の利上げを予想しました。ダイモン最高経営責任者(CEO)は一段タカ派。「4回しか利上げがないとサプライズだ」として年内5回以上の利上げを予想しました。同時にアメリカ経済はかつてない高成長を記録、2023年も好景気が続くとの見通しを示しました。

3社の見通しはマーケットの織り込みとほぼ一致。CMEフェドウォッチによりますと、FRBが3月に利上げする確率は約80%、12月14日の連邦公開市場委員会(FOMC)を含め年内4回の利上げがある可能性は50%を超えたことを示唆しています。

インフレとFRBの政策が2022年の金融市場の主要なテーマ。12日に発表されるアメリカの12月の消費者物価指数(CPI)が注目。前年同月比の上昇率が11月の6.8%から7.0~7.1%に加速すると予想されています。幅広い金融商品の相場を動かす可能性があります。

[January 10,2022] No 031844779

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