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インフレ抑止に動くFRB、物価上昇ピーク近い?

2022/01/07 07:24

日刊2分でわかるアメリカ

連邦準備理事会(FRB)は今年利上げする。幅広く予想されていたにも関わらず、FRBによる利上げ示唆に投資家は動揺しました。FRBが6日に公表した12月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は3月利上げ開始を強く示唆。約8.7兆ドルに倍増したバランスシートの縮小についても深く議論していたことが明らかになりました。

FOMCメンバーのインフレ懸念は予想以上。FRBが金融引き締めを加速させる。パウエル議長は本気だ。引き締めペースはゆるやかになるとの一部の期待に反するFRBのタカ派スタンスを受け、年内に少なくとも3回の利上げ、5回利上げもしくは0.50%1回を含む4回の利上げがある可能性を短期金利市場が織り込み始めました。利上げ開始時期については3月16日のFOMCで決める確率が80%あると予想しています。セントルイス地区連銀のブラード総裁は6日、3月利上げの可能性があると述べました。

利上げ開始とペース、それにQT(量的引き締め)は経済状況次第。目先では12日に発表されるアメリカの12月の消費者物価指数(CPI)が金融市場全体に影響する可能性があります。FRBが重視するインフレ指標である個人消費支出(PCE)価格指数の発表は28日と、次回FOMC(25~26日)の後になります。

アメリカで生活していると高インフレを日々感じます。食品メーカーや日用消耗品メーカーなどが1月から相次いで追加値上げしました。一方でガソリン価格は落ち着きました。自動車ディーラーの在庫は増え始めていて、中古車価格が落ち着きそう。ディスカウントもしくはセールが増え始めました。実体から遅れて統計にでる傾向があるので、高インフレを示す指標の発表は当面続くとみられますが、遠くない将来にピークに達する可能性があるかもしれません。

[January 06,2022] No 031844777

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