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メタバースとEV、コロナ追い風に急成長

2022/01/06 07:40

日刊2分でわかるアメリカ

ジョンズ・ホプキンス大学の統計をベースにしたワシントン・ポストのまとめによりますと、アメリカ東部時間5日朝時点で確認されたアメリカ国内の新型コロナウイルスの1日あたり新規感染7日平均は55万3684人。前週比で107.5%増加しました。1日あたり死者7日平均は1314人で前週比14.5%減でした。オミクロン型変異種は「感染力強いが重篤化リスクは低い」との説を裏付ける数字。

ただ、感染急拡大でアメリカの大学はオンライン授業を再導入。多くの大手企業はリモート勤務を延長しました。在宅時間が増加したため、広めの住宅の需要は高止まり。アメリカの主要都市の不動産価格は2021年に前年比で約20%上昇しました。高すぎて購入を断念、コンピュータ上で過ごす時間が増えたこともあり仮想空間の不動産がブームになっています。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、メタバースの不動産ブームを特集。プラットフォームの中で土地を購入、賃貸もしくは転売する動きが活発だとしています。日本円に換算して億単位の取引も少なくない。ニューヨーク・マンハッタンの土地を250年前に買うよう感覚だとWSJは伝えました。ブロックチェーンをつかったNFT(非代替性トークン)アートなどの市場も急拡大しています。

コロナの影響でサプライチェーン(供給網)が混乱。アメリカ国内のガソリン価格は高止まりしました。全米で最も高いカリフォルニア州の一部では日本より高く売られています。産油大国なのに。ガソリン価格高騰も寄与して電気自動車(EV)が注目されています。テスラの去年の納車台数は93万422台。アナリストの予想を大幅に上回りました。高級EVのルシード、トラックのリヴィアン、フィスカーなどは今年出荷を開始するほか、フォードやGMなど伝統的な自動車メーカーもEV生産を大幅に増やる計画です。

メタバースとEV。アメリカの主要メディアの扱いが日々大きくなっていて、関心が高まっていることを示しています。アップルは仮想空間に入るアップル・グラスを年内に発表する見通しのほか、EVも開発中とされています。コロナ時代に進化した2つがメジャーになり、社会や産業を大きく変える予感がします。

[January 05,2022] No 031844776

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