松島新の日刊2分でわかるアメリカアメリカがわかる

コロナ時代の勝者と敗者

2022/01/04 07:27

日刊2分でわかるアメリカ

新型コロナウイルスのアメリカ国内の新規感染者が2日に40万5470人を記録しました。2週間前と比べ204%増。死者は1254人と3%減でした。イギリスやフランスなどヨーロッパの主要国と並び過去最多を更新しました。感染の過半数はオミクロン型変異種とみられ、猛威ぶりを統計が示しています。

中国・武漢でコロナが確認されてから3年目。オミクロン型感染による症状はくしゃみや鼻水など風邪に似た症状との報告が多く、ウイルスが常態化する「エンデミック」になりつつあるとの見方がアメリカで増えています。コロナがインフルエンザのようになるとの指摘です。確証はまだなく、世界は2022年もコロナ禍に苦しめられることが確実。

コロナは世界のライフスタイルを大きく変えました。オミクロン型流行でアメリカの大手企業の多くは在宅勤務を無期限で延期。ウォール街も方針を変え、ほとんどのスタッフが在宅勤務に戻りました。リモートワーク延長でITの利用がさらに増えると予想されます。

フィナンシャル・タイムズは3日、「コロナ時代の勝者と敗者」と題した特集を掲載。ウイルス出現後の丸2年の企業の時価総額の増減を比較しました。勝者のトップはアップルで時価総額は123%増(3日の取引時間中に時価総額は初めて3兆ドルを突破しました)。マイクロソフト、グーグルの親会社アルファベットが続きました。8位のTSMC(台湾)と9位のASML(オランダ)を除きトップ10はアメリカが独占しました。

中国のアリババは時価総額43%減で敗者トップでした。中国企業のほか、英蘭のシェル、アメリカのボーイングとAT&T、バドワイザーを傘下に持つベルギーのアンハウザーブッシュなどが敗者上位に入りました。

コロナ時代は続き、勝敗が大きく分かれる傾向が継続する可能性があります。外国為替市場では金融政策の方向などを手掛かりに地合いが分かれそうです。

[January 03,2022] No 031844774

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