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「2022年はボラティリティ高い」と言われる理由

2022/01/03 07:29

日刊2分でわかるアメリカ

あけましておめでとうございます。

アメリカの元日は普段の祝日と変わりません。社会全体が独特の雰囲気に包まれるクリスマスと対照的。ニューヨークのタイムズスクエアのパーティが有名ですが、アメリカ全体では拍子抜けするほど何もありません。

金融市場は3日に再開します。どの市場も投資家が慎重なスタンスを取る可能性がありそう。「2022年はボラティリティ(変動率)が高い」と幅広く予想されています。

2022年はアメリカの中間選挙の年。連邦政府議会の下院全議席と上院の3分の1が11月に改選されます。バイデン大統領の信任を問う選挙という意味合いがあります。苦戦が予想されるなか、バイデン大統領と与党・民主党は年明け早々、「ビルド・バック・ベター(BBB)」法案の成立に動く見通し。社会的セーフティネットと気候変動対策に投資する約2兆ドルの歳出・歳入法案。BBBの行方が中間選挙を左右し、投資家の心理に影響しそうです。

マーケットに最も影響すると予想されるのが連邦準備理事会(FRB)の政策。金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)の投票メンバーは輪番制で、1月の会合から4人の地区連銀総裁が入れ替わります。ウォール・ストリート・ジャーナルは、利上げを強く支持する体制になる可能性があると報じました。FRBの利上げタイミングとペースが株式相場、米国債利回り、外国為替市場全体に影響するとみられます。

新型コロナウイルスのオミクロン型変異種がFRBの利上げペースに影響を及ぼすリスクがあります。アメリカ国内の新規感染が最多を更新、経済活動に一定の圧力になっています。入院リスクは低く、1月中旬にも感染のピークに達するとの観測があるものの予断を許しません。インフレ圧力が高まる可能性があり、コロナが引き続くマーケットの材料の1つになると予想されます。

2022年もコラムでマーケットの鼓動を伝えます。よろしくお願いいたします。

[January 01,2022] No 031844772

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