松島新の日刊2分でわかるアメリカアメリカがわかる

デルタ・プラスも、猛威で心理変わるか

2021/08/06 07:20

日刊2分でわかるアメリカ

ADPが4日発表した全米雇用報告は民間の雇用者増加数が予想のほぼ半分と非常に弱く、投資家の心理が悪化しました。ADPは「デルタ型変異種の感染拡大がレジャー・ホスピタリティ部門の雇用に打撃となった」とコメントしました。

バイデン政権が、アメリカに入国する外国人に新型コロナウイルスのワクチンの接種を義務付けることを検討しているとされています。いまは渡航前のPCR検査が必要。ワクチン義務付けが実行されるかは現段階で不明。アメリカ政府が緊急使用を承認したワクチンは、ファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソンの3つだけなので、例えばアストラゼネカのワクチン接種者はどうかなど検討すべきことが多そう。決まれば、日本人も対象になる可能性があります。

インドから広がったデルタ型変異種の影響が日を追うごとに広がっています。ニューヨーク・タイムズがまとめた、4日のアメリカ国内の新規感染者は9万6036人で2週間前と比べ131%増。死者は410人と65%増加しました。ワクチン接種の有無にかかわらず、屋内でのマスク着用勧告が復活しました。

アメリカ疾病対策センター(CDC)によりますと、アメリカ東部のマサチューセッツ州の新規感染者の4人に3人はワクチン接種者。ただ、未接種者と比べ入院患者が少ないことが特徴です。ワクチン接種しても感染は避けられないものの、重篤化するリスクが低いことが複数の研究で明らかになっています。

デルタ型がさらに変異した「デルタ・プラス」の感染が複数地域で確認されたと報じられました。新型コロナはインフルエンザのように流行が常態化する可能性があるとの指摘があります。ウォール街はデルタ型感染の経済的影響は軽微だと考えています。この日は、アマゾン、ウェルズファーゴ、ブラックロックが在宅から通常勤務への移行を延期すると発表。コロナを取り巻く状況は毎日変わり、今後の状況次第で心理が変わる可能性があります。

[AUGUST 05,2021] No 031844671

topへ